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米農務省 1月世界需給報告 詳報

毎月注目される、米農務省(USDA)の世界農作物需給見通し(WASDE)ですが、今月はコーン・大豆価格が押し上げられる形となりました。

生産量予測が約2億ブッシェル下方修正されたことで、コーン価格は約2.3%上昇。大豆価格は、同約7,000万ブッシェルの下方修正を受けて、約1.7%の上昇となりました。

さらに、アルゼンチンのコーンと大豆の収穫量見通しが予想以上に減少したことも、コーンと大豆の先物を上昇させる要因となったようです。

一方で小麦は、期末在庫量予測が若干下方修正されたものの、同日発表された冬小麦播種データで、2023年産冬小麦の作付面積が、2015年以来最大となる3700万エーカーに増加したことなどもあり、大きな上昇にはなりませんでした。



コーン

USDAは今月、2022/23の米国コーン需給の見通しについて、生産量の下方修正、飼料用需要の下方修正、輸出需要の下方修正、期末在庫の下方修正を行いました。

生産量予測は2,000万ブッシェル減の137億3,000万 ブッシェルとなり、市場予想の平均139億3,300万 ブッシェルを下回りました。

一方、消費量予測は1億8,500万 ブッシェル減少し、139億1,500万 ブッシェルとなりました。

輸出量予測は1億5,000 万ブッシェル減の19億2,500万 ブッシェルとなり、1月初旬までの売掛輸出量が、過去3年で最も低い水準であることも指摘されました。

在庫量予測は、1,500万ブッシェル減の12億4,200万ブッシェルとなり、市場予測の平均13億1,400万ブッシェルを下回りました。

期末在庫率は8.93%と、前回から若干上昇しています。

また、出荷価格予測は、シーズン平均でブッシェル当たり6.70ドルと、前月から変わりませんでした。



世界の生産量予測では、アルゼンチンの生産量予測が20億4,700万ブッシェルに下方修正され、ブラジルは前月と変わらず、49億6,100万ブッシェルと予測されました。

世界の期末在庫量予測は、12月の117億4,800万ブッシェルからわずかに減少し、116億7,000万ブッシェルとなりました。市場予想平均は、117億2,700万ブッシェルでした。



大豆

USDAは、収穫面積予測・単収予測とも下方修正し、米国の大豆生産量見通しは、42億7,600万ブッシェルに下方修正。市場予想平均の43億6,200万ブッシェルを下回りました。

また、中国からの需要減少と、ブラジルからの輸出量増加を受け、米国の大豆輸出量予測を5,500万ブッシェル引き下げ、19億9,000万ブッシェルとしました。

期末在庫量予測は1,000万ブッシェル下方修正され、2億1,000万ブッシェル。期末在庫率もさらに低下し、4.82%となっています。

出荷価格予測は、シーズン平均でブッシェル当たり14.20ドルと、前回から0.1ドル引き上げられました。



世界の生産量予測では、アルゼンチンの大豆生産量予測が16億7200万ブッシェルに引き下げられ、市場予想の平均17億1,600万ブッシェルを下回る見通しとなる一方、ブラジルの生産量予測は56億2,100万ブッシェルに引き上げられ、市場予想の55億9500万を上回りました。

世界の2022/23期末在庫量予測は、12月の37億7400万ブッシェルから、38億300万ブッシェル若干上方修正されています。



小麦

米国の小麦需給の見通しについては、生産量予測は変わらず、消費量予測が上方修正され、輸出量は横ばい、在庫量の予測値は下方修正されました。

期末在庫はわずかに減少し、5億6,700 万ブッシェルとなり、期末在庫率予測は29.8%に若干低下しました。

また、出荷価格予測は、シーズン平均で9.10 ドル/ブッシェルとされ、前回から変わっていません。



世界の期末在庫量予測は、EUの在庫量予測の上方修正などを受けて、12月の98億2200万ブッシェルから、98億6100万ブッシェルへと増加しました。




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