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供給過剰への懸念高まる 地政学リスクにも注目

原油価格横ばい 需要懸念が重石に

原油価格は金曜日、ほぼ横ばい。

WTI原油先物は、日本時間12時16分、前日終値より0.08ドル高い、42.90ドルとなっている。

弱い米経済指標や、供給過剰への懸念を受け、原油価格への下押し圧力が強まったとみられる。

一方、サウジの輸出減や、地政学リスクの高まりが、原油価格を支える材料となったようだ。

供給過剰への懸念高まる 地政学リスクにも注目   

新型コロナの感染拡大が続く中、20日発表された米新規失業保険申請件数は、事前予想に反して増加。前週比13.5万件増の110.6万件となり、再び100万件を超えた。

米景気の回復の遅れは、原油需要の回復の遅れにつながるため、原油価格にも下押し圧力がかかったようだ。

需要回復の遅れにより、市場は供給過剰に傾きやすい状況が続くとみられる。

ロイターによると、原油市場の供給過剰を避けるためには、OPEC+は日量231万バレルの追加減産を行う必要がある、と試算されているようだ。

OPEC+は、5-7月に日量970万バレル規模の減産を行っていたが、8月以降は同770万バレルに減産幅を縮小している。

OPEC+全体の減産順守率は、7月には97%となっているが、イラクやナイジェリアなど減産目標に達していない国もあり、需給均衡には時間がかかるとの懸念も広がっている。

一方、サウジアラビアの6月の原油輸出量が、前月比17.3%減の日量498万バレルと、過去最少となったことが、原油価格の支えとなったと見られる。

また、イランのザリフ外相が国連への手紙で、米国がイランに対する国連制裁を復活させようとしていることは「危険な結果を招く」と警告したと伝えられている。

イランは20日、弾道ミサイルと新型の巡航ミサイルを公開。弾道ミサイルには、1月の米空爆で死亡したイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の名前が付けられた。

イランはUAEとイスラエルの国交正常化など、米国の動きに反発を強めているとみられる。

今後、地政学リスクの高まりが原油価格を押し上げる可能性もあり、情勢を注視しておくべきだろう。


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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