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原油は反転下落へ? 需要回復期待が後退

原油先物市場 概況(2020年6月22日~6月26日)

WTI原油先物は26日、前週比1.34ドル(3.36%)安い、38.49ドルで取引を終えた。

需要回復への期待と大幅な減産に支えられ、上昇を続けていた原油価格だったが、米国等で新型コロナウイルスの新規感染者数が急増していることを受け、需要回復期待が失速。

原油在庫が史上最高水準まで積みあがったこともあり、原油価格に下押し圧力がかかったようだ。

一方、米オイルリグ稼働数は前週比1基減と15週連続での減少となった。米シェール開発大手のチェサピーク・エナジーは28日、破産申請。原油安による米シェール業界への影響は拡大しつつあるようだ。

今週の原油価格見通し

26日、テキサス州でバーなどが再度営業停止になるなど、新型コロナの感染拡大を防ぐため、経済活動が再び抑制される可能性が高まっている。

IHSマークイットは、原油需要が年内にコロナ前の水準に戻るのは難しいと指摘している。今週も新型コロナの感染拡大による需要減懸念が、原油価格の上値を抑える展開となるだろう。

引き続き、米在庫統計など、原油需要をはかる指標に注目が集まりそうだ。

また、雇用統計など今週発表の経済指標の結果も原油価格に影響を与える可能性があり、注目される。

先週の週足チャートは、転換線・基準線から上離れ、実体の小さい陰線で引けた。転換線が基準線を上抜け、値位置は強気と言えそうだが、これまでの上昇の勢いは失っているようだ。今週の目安は、転換線29.84ドルを下回れば下へ、3月の下落前水準41.28ドルを上回れば上への勢いが強まりそうだ。

一方、日足チャートは、先週末に転換線を下回って引け、値位置はやや弱気に傾いている。ストキャスティクスでも%Dが80%以下に落ちこんできており、上昇後の売りタイミングを示唆している。200日移動平均の41ドル水準を超えられるかどうかが、上昇継続か反落かを判断するポイントとなりそうだ。基準線36.1ドル付近が下値の目安となりそうだが、ここを下抜けた場合、下落の勢いが強まりそうだ。

注目の経済指標、イベント(6月29日~7月3日)

* 6月29日(月) ユーロ圏6月消費者信頼感指数、香港5月貿易収支

* 6月30日(火) 日5月雇用統計、中6月製造業PMI、ユーロ圏6月CPI、米6月CB消費者信頼感指数

* 7月1日(水) 米6月ADP雇用統計、米6月ISM製造業景気指数、EIA米原油週間在庫統計

* 7月2日(木) FOMC6月議事録、ユーロ圏5月雇用統計、米6月雇用統計、米5月耐久財受注

* 7月3日(金) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、ユーロ圏6月非製造業PMI


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NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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