需要減懸念が再燃 米中露の動きがカギに

需要減懸念が再燃 米中露の動きがカギに

原油価格横ばい 需給改善に暗雲?

原油価格は金曜日、ほぼ横ばい。

WTI原油先物は、日本時間11時25分、前日終値より0.51ドル安い、33.20ドルとなっている。

製油所稼働率が順調に回復していることなどから需要回復期待が高まり、原油価格を支えたようだ。

一方、米中対立の激化や米原油在庫の増加などが、原油価格の弱材料となっているとみられる。

需要減懸念が再燃 米中露の動きがカギに

28日発表のEIA米原油在庫量は、前週比約790万バレル増と、予想以上の積み上がりとなった。EIAは、サウジアラビアからの輸入量が大きく増加したことが要因としている。

4月の減産合意前にサウジアラビアから出航したタンカーが、先週米国に到着したことで、大幅な輸入増となったとみられる。

原油在庫が大幅に増加したことが原油価格の重石となる一方、製油所稼働率の上昇やクッシング在庫の減少にも注目が集まったようだ。

EIAのデータによると、先週のクッシング在庫は、前週比340万バレル減となっている。

併せて、4月中旬に67.6%まで落ち込んでいた米製油所稼働率が71.3%まで回復してきたことも、原油需要の回復の兆しと捉えられたようだ。

原油需要は徐々に回復しつつあり、原油価格の支えとなっているとみられる。

一方で、原油需要は、コロナ前の水準までは届いていないのが現状だ。

28日には中国が香港に国家安全法を導入する方針を決定し、米中対立の激化による世界景気の下押しと、それにともなう原油需要の減少も懸念されている。

さらに、ロシアが7月以降の減産方針を表明しておらず、OPEC+の協調減産の先行きが不透明となっていることも、原油価格の上値を抑えているようだ。

不確定要素が多く、原油相場は小幅な値動きとなっているが、懸念材料に関する情報次第で大きく動き出す可能性もあり、需給要因を注意深く見ていく必要がありそうだ。



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endo

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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