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各国中銀利下げへ? 新型肺炎の影響拡大で

金価格高止まり 景気後退懸念で

金価格は火曜日、ほぼ横ばい。

NY金先物は、日本時間10時03分、前日終値より0.2ドル高い、1582.6ドルとなっている。

新型コロナウイルスの感染拡大に対する中国の対応を好感し、市場はややリスクオンに傾いたようだ。

一方で、くすぶる先行き不安と利下げ見通しが、金価格を支えているとみられる。

各国中銀利下げへ? 新型肺炎感染拡大で

中国人民銀行は3日、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への悪影響を抑えるため、予期せぬ 利下げを行うとともに、1.2兆元(約18.5兆円)を金融市場に供給した。

春節の連休明けで3日に再開した上海株式相場は8%近く下げたが、米市場では中国政府の対応が好感 され、先週大きく下げた株価指数は反発。

また、金と逆の値動きになりやすいドル指数は3日、およそ0.4%上昇した。

さらに、3日発表された1月のISM米製造業景況感指数が50.9と、好不況の境目とされる50を半年ぶりに上回ったことも、リスク資産の買いを誘ったようだ。

TDセキュリティーズのバート・メレク氏は「中国の金融政策が、市場のセンチメントを改善させた。 リスク資産を買い戻す動きが出始め、株価やドルは反発したようだ」と述べている。

リスク資産へやや資金が戻ったことで、安全資産の金価格は下押しされたようだ。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感は依然として強い。

アクシコープのスティーブン・イネス氏は「中国中銀の対応は一時しのぎだ。いずれ中国経済は混乱に陥り、影響は世界に波及する。各国中銀は利下げをせざるを得ないだろう」と述べている。

金利の低下は、金利のつかない金価格の強材料となりやすい。

オアンダのエドワード・モヤ氏は「金市場は、各国中銀が予防的利下げの動きを見せるのかどうかを 注視している」と指摘している。

新型コロナウイルスによる景気の下押しリスクが増大すれば、安全資産需要の増加や金利の低下など、複数の材料によって、金価格はさらに押し上げられる可能性もありそうだ。

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遠藤 結香

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