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原油価格上昇へ? 供給過剰に警戒

weekly oil

原油先物市場 概況(2019年12月9日~12月13日)

weekly oil 2019.12.16
WTI原油先物期先チャート 1時間足

WTI原油先物は13日、前週比0.87ドル(1.47%)高い、60.07ドルで取引を終えた。

これまで原油価格の重しとなっていた米中貿易協議の進展期待から、原油相場はやや強気に傾いた。 ただ、世界景気の先行き不安もくすぶり、慎重な値動きとなったようだ。

また、11日に新規上場したサウジアラムコ株は、初日にストップ高を記録し、3営業日連続で上昇。 アラムコの株価を維持するためサウジアラビアが動くとの思惑も、原油価格を支えているとみられる。

2020年1月から予定されているOPEC+の大幅な減産への期待も、原油価格を支えたようだ。

一方で、米原油在庫が予想に反して増加したことや、米リグ稼働数が約2か月ぶりに増加したことなどを受け、原油価格上昇が供給過剰を招くとの懸念が、原油価格の弱材料となったようだ。

CFTC oil 2019.12.16

今週の原油価格見通し

米中部分合意や英総選挙の結果を受けて市場はリスク志向に傾き、原油にも買いが入っているようだ。

11日に発表されたOPEC月報では、2020年は、米国などを含むOPEC非加盟国の産油量が予想よりも 伸びず、小幅な供給不足になるとの見通しが示された。

一方、翌日発表されたIEAの月次石油レポートでは、2020年1‐3月期の産油量予想が下方修正された ものの、1‐3月期は供給過剰となると予測されている。

今週は、需給データ、特に米原油在庫統計が注目ポイントとなりそうだ。

            WTI原油先物期先チャート 日足

先週の週足チャートは雲をわずかに上抜け、今週は雲の上限付近からのスタートとなっている。今週の目安としては、200週移動平均の59.02ドル、基準線の56.95がサポートとなる一方で、前回高値の63.38ドルを上回れば、上昇の勢いが強まりそうだ。

一方、日足チャートでは雲を上放れてきた。日足は上ひげをつけながらも下値を切り上げてきており、利益確定の売りを吸収しながら買いが増加してきているとみられる。売りの一巡後は、急騰につながる可能性もありそうだ。引き続き雲の上限57.19ドルは強い支持帯となるとみられるが、ここを下回るともみ合い、あるいは下落基調への転換もあり得る。

注目の経済指標、イベント(12月16日~12月21日)

* 12月16日(月) 中国11月小売売上高

* 12月17日(火) 米11月鉱工業生産指数

* 12月18日(水) API米週間石油統計

* 12月19日(木) EIA米週間石油統計、米7-9月期経常収支

* 12月20日(金) 米7-9月実質GDP

* 12月21日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション


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遠藤 結香

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