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原油価格に追い風? サウジアラムコ上場へ

weekly oil

原油先物市場 概況(2019年12月2日~12月6日)

weekly oil 2019.12.9
WTI原油先物期先チャート 1時間足

WTI原油先物は6日、前週比4.03ドル(7.30%)高い、59.20ドルで取引を終えた。

週前半は、米中貿易協議の先行き不安や、弱い米経済指標を受けて、下押し圧力がかかったようだが、週後半は、OPEC+会合への期待から上昇し、減産幅の拡大が正式に発表されると急騰した。

OPEC+は、来年1月から3月の間、現行の減産幅から、さらに50万バレルの減産に取り組むことを決定した。減産期間延長はなかったものの、合計170万バレルという大幅な減産に価格も反応したようだ。

さらに、サウジアラビアのアブドゥルアジズ石油大臣は、OPECは減産目標以上の減産を継続する、と述べており、実質的な減産幅は210万バレルに達する見込みだ。

一方、先週の米リグ稼働数が前週比5基減と7週連続で減少となったことも、原油価格を支えたようだ。

weekly us oil rig 2019.12.9

今週の原油価格見通し

今週11日には、サウジアラムコのIPOが行われるとみられる。

5日に発表されたアラムコのIPO価格は、32リヤル(約8.53ドル、930円)となった。調達額は256億ドル(約2兆7900億円)と、2014年のアリババIPOの記録を抜き、史上最大になる見通しだ。

上場後はアラムコの株価を支えるため、サウジアラビアは原油価格を何としてでも上げたいのだろう。サウジアラビアの目標以上の減産も、そういった意味合いが大きいと考えられえる。

また、今週はOPECやIEAの月報が発表される。11月の産油量や、今後の需給見通しなどに大きな変化が見られれば、原油価格にも影響が出そうだ。

weekly oil 2019.12.9②
WTI原油先物期先チャート 日足

先週の週足チャートは比較的長い陽線となったが、雲の上限で上値を抑えられ、200週移動平均付近で引けている。今週の目安としては、雲の上限59.63ドルを上抜ければ上へ、転換線56.12ドルを下回れば下への勢いが強まることになりそうだ。

一方、日足チャートでは、雲の上からのスタートとなっており、今週は雲の上限57.19ドルが支えと なるとみられる。また、10月3日以降は安値切り上げの動きが続いており、この安値ライン55.6‐56.0ドル付近が意識されそうだ。一方で、このレンジを下抜け、雲の下限55ドル付近も下回るようなら、 下落トレンドへの転換、もしくはもみ合いへの逆戻りとなる可能性もある。

注目の経済指標、イベント(12月9日~12月14日)

* 12月11日(水) API米週間石油統計、サウジアラムコIPO

* 12月12日(木) OPEC月報、 IEA月報、 EIA米週間石油統計

* 12月13日(金) 米11月小売売上高

* 12月14日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション


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遠藤 結香

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