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原油先物市場にて原油が無価値に、初のマイナス圏

20日に取引されたWTI原油先物の5月限価格が史上初めてマイナスを記録した。新型コロナウイルスの影響により急激な原油需要の減少が起きており、原油貯蔵施設に原油が溢れ返る事が予想され、先物市場にて原油の買い手がほぼいなくなった。

WTI原油先物価格 5月限 一時間足チャート

日本時間AM2:00~2:59の一時間で原油価格は0.01ドルを付け、3:00以降一時間で最大40ドル以上暴落した。1時間で40ドル原油価格が下落することも初で、マイナス圏に入る事も史上初だ。

2019年末時点で2020年の原油需要は1億バレルと言われ、供給は1億500万バレル、需要と供給のバランスは実体経済の原油需要とOPEC+による協調減産により、かろうじて保たれていた。

新型コロナウイルスによる影響で約3,000万バレルの需要減少、OPEC+の協調減産終了により産油国の増産が重なり、原油在庫が積み増しされ、原油価格が押し下げられた。

5月から産油国全体で約1,400万バレルの協調減産を行うとされているものの、リポウ・オイル・アソシエイツのアンディ・リポウ氏によると「クッシング原油貯蔵施設は確実に満杯になり、向こう数か月は満杯の状態が続く」としている。

2020/04/21 AM10:30現在、5月限WTI原油先物価格は0.06ドル、6月限は21.41ドル1か月の限月の違いで20ドル以上価格差があり、市場参加者の原油価格に対する相場観は崩壊しているようだ。

新型コロナウイルスの衰退、実体経済の回復、原油在庫の減少が進まない限り原油価格の本格的な上昇は望めないだろう。

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tagashira

さくらインベストディーリング部所属アナリスト。金融商品全般に精通し、顧客の方向けのレポートも担当している。プライベートでは株式投資に没頭中。                                       ✿記事更新をTwitterでお知らせしています!

 

 

 

 

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