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WHOは緊急事態宣言 景気後退の不安強まる

金先物は前日比+18.8ドルの1589.2ドルでクローズした。しかし、31日12時現在では1576ドル付近に落ち着いている。

NY金先物チャート 日足

30日、世界保健機構(WHO)は、中国で発生した新型コロナウイルスについて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言した。

WHOによる緊急招集から緊急事態宣言をするまでの間、アジア時間から欧州時間にかけてリスク回避の動きとなり、株価が大きく下落する中、金価格は一時1590ドルを超えた。

しかし、緊急事態宣言が発表されると、株価やドルは買い戻され、金価格は大きく下げた。

WHOテドロス事務局長は、「最大の懸念は、ウイルスが医療体制の脆弱な国々に広がる恐れだ」とした上で、渡航・貿易について「WHOはいかなる制限も推奨もせず、むしろ反対する」と述べた。

宣言によって各国が中国との人や物の移動を強制的に制限し、経済活動が急速に縮小する可能性を警戒されていた。

しかし、そこまで踏み込んだ勧告が行われなかったことで、金融市場に安堵感をもたらし、テドロス氏の会見後は、金の手仕舞い売りに押された。

また、30日の米金融市場では、米国債利回りの長短金利が逆転する逆イールドが生じた。

逆イールドは景気後退の前兆とされており、約3ヶ月ぶりに発生した。

前回は米中貿易対立での経済悪化が発生した要因だと見られていたが、今回発生したのは、新型コロナウイルスによる感染拡大で、世界景気への不安が強まっていることが要因だとされている。

市場では米連邦準備理事会(FRB)が利下げを再開するとの思惑も浮上しており、金価格上昇を支えている。

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sasaki

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