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ココア投資の基礎知識


ココア(カカオ豆)の歴史

ココアやチョコレートの原料となるカカオは、中南米原産の植物です。マヤ文明やアステカ文明などでは、飲料として飲まれていたほか、簡単に腐ったり潰れたりしないため、貨幣としても利用されていたようです。

1545年の記録によりますと、オスの七面鳥はカカオ豆200粒、ウサギはカカオ豆100粒、アボカドはカカオ豆3粒と交換できたとされています。

16世紀にヨーロッパにもたらされて以降は、ヨーロッパ諸国が植民地化した中南米やアフリカを中心に、カカオのプランテーション栽培が増加していきました。

現在もカカオの栽培は赤道の南北20度以内で高温多湿な、限られた地域で行われています。


ココア(カカオ豆)の価格

カカオ豆の価格は原則として、商品先物市場での価格で決まっています。

カカオ豆先物は、ロンドンとニューヨークのICE商品取引所に上場されています。

ロンドン市場では、ポンド建てで主に西アフリカ産のカカオ豆が取引され、ニューヨーク市場では、米ドル建てで主に中南米産のカカオ豆が取引されています。

カカオ豆相場は、産地の天候(降雨や気温など)、作柄、政治情勢、治安状況、集荷状況、世界のチョコレート・ココアの消費状況や、投機資金の流入など、様々な条件で変動します。

近年は、カカオ豆の価格設定をめぐり、生産国とチョコレート製造メーカーとの対立が続いており、これもカカオ豆相場に影響を与える要因となっているようです。


NYココアの価格推移

ココア価格は、景気動向や新興国発展にともなう需要の変化の影響を受けることもありますが、主要な値動き要因は、供給面の材料であることが多くなっています。

最近では、2020年に米ハーシー社が、原産国からカカオ豆を購入するという、さまざまな割増金が課される通常のルートではなく、先物市場でカカオ豆を調達したことで、価格が大きく上昇するといったこともありました。

ハーシーは、「カカオ豆農家の生活改善よりも、企業収益を優先した」などと強い批判を受け、その後は先物市場での大規模な調達をしていないようですが、今後はチョコレートメーカーなどの売買が、値動き要因になってくる可能性もあるかもしれません。



ココアの生産量・磨砕量

世界で取引されるカカオ豆のほぼ半分が、コートジボワール、ガーナ、カメルーンなどの、アフリカ諸国を原産地としています。

一方で、半分以上のカカオ豆は、欧米で加工されています。

カカオ豆は、生産国と消費国がほぼ別となっており、利益配分の偏りなどが、問題となっています。

2020年10月には、生産量第1位のコートジボワールと第2位のガーナが、生産農家を支援するためのLIDという割増金制度を導入しました。


カカオ豆・チョコレートの市場規模

世界のココア・チョコレート市場は、2021年に464億ドルに達し、年平均4.6%で成長すると予測されています。

先進国におけるスペシャルティチョコレートの消費傾向の高まりと、健康補助食品としてのココア製品需要の増加が、市場規模の拡大を促進すると考えられています。



2023年 ココア(カカオ豆)需給の見通し

2023年Q1の磨砕量は、欧州で 前年比0.5%増、北米で4.38%減、アジアで4.09%増、ブラジルで15.47%増などとなり、全体では前年同期比で1%増となりました。

また、カカオ豆輸入量は、欧州で前年比22%増、北米は15.6%増、アジアは4.09%増などとなっています。

需要に増加傾向が見られる一方で、供給量は減少傾向が顕著となっています。

生産量が最も多いコートジボワールで、乾燥による不作が響き、今シーズンの出荷量が前年比で約7%減。ガーナやブラジルの増産を相殺し、年初の予想を大幅に上回る供給不足に陥っているようです。

西アフリカでは、雨期に十分な雨が予想され、8月以降は出荷量が回復するとの見方もある一方、降雨過多による病気の蔓延も懸念され、今後の生育状況が注目されます。


今年はココア価格が約7年ぶりに3000ドルを超えています。今後、需給逼迫でこの上昇トレンドが続くのか、反落してくるのか、いずれにしても、大きく動く可能性があり、大注目の商品となりそうです。






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