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USDAの米国農業長期予測(~2032年)



米農務省(USDA)は、2032年までの長期農業ベースライン予測レポートの一部を、2022年11月7日に発表しました。(完全版は2023年2月に発表される予定です)このレポートは、2022年10月の世界需給報告(WASDE)の予測値をもとに作成されています。


コーンの長期見通し

USDAは、2023年春のコーンの作付面積を、9200万エーカーと予測しています。需給のひっ迫とコーン価格の高騰を受け、肥料コストなどが高騰する中でも、2022年比で約3.8%増となる見通しです。

また、単収予測は181.5ブッシェル/エーカー、収穫面積予測は8410万エーカーとなっていますので、実現すれば、生産量は約152.6億ブッシェルとなり、11月時点の2022/23生産量予測からは、約9.5%増加する見通しです。

期末在庫率は、2022/23の11月時点の予測値の約8.3%から、2023/24には約11.6%に回復する見通しとなっています。



2024/25以降の予測はあまり当てになりませんが、USDAは、2024年以降のコーン作付面積は、9100万エーカーを超えないと予測しており、単収が予測通り増えなかった場合、供給は厳しい水準で推移する可能性がありそうです。



大豆の長期見通し

USDAは、2023年春の大豆の作付面積を、8700万エーカーと予測しています。2022年からは50万エーカーほど小さくなる見通しですが、価格の推移によっては、コーンの作付面積をある程度奪う形になるかもしれません。



大豆の2023/24の単収予測は52.0ブッシェル/エーカー、収穫面積予測は8620万エーカーとなっていますので、実現すれば、生産量は約44.82億ブッシェルとなり、11月時点の2022/23生産量予測からは、約3.1%増加する見通しです。

期末在庫率は、2022/23の11月時点の予測値の約4.98%から、2023/24には約5.1%に若干回復する見通しとなっていますが、その後も大豆の期末在庫率は大きく上がらず、6%超の水準で推移する見通しとなっています。

期末在庫率は、期末在庫量/消費量ですので、期末在庫率が頭打ちになるということは、生産量とともに、消費量も増加する見通しということですね。

1・2年後には新しいバイオディーゼルプラントが稼働する見通しもあり、USDAは、大豆需要の堅調な伸びを受けて、米国大豆市場の需給逼迫が続くと見ているようです。


小麦の長期見通し

USDAは、2023年の小麦の作付面積を、4750万エーカーと予測しており、2022年比で約3.9%増となる見通しです。引き続き、高い価格水準が小麦生産者に生産増を促す形になりそうです。

ただ、その後は小麦の生産量はあまり大きく増えず、2024年以降は同水準の生産量が維持されると、USDAは見ているようです。



また、単収予測は49.2ブッシェル/エーカー、収穫面積予測は3900万エーカーとなっていますので、実現すれば、生産量は約19.19億ブッシェルとなり、11月時点の2022/23生産量予測からは、約16.3%増加する見通しです。

コーンや大豆に比べ、期末在庫率の回復ペースは速くなりそうですが、価格はあと2・3シーズンは堅調に推移し、農場出荷額が6ドルを下回るのは、2026年以降とみられています。


ただ、コーンと同様、2024年以降の作付面積は、4700万エーカーを超えないと予測されており、単収が予測通り増えなかった場合、生産量が減少する可能性もありそうです。


まとめ

USDAは11月時点で、2023年の作付面積について、コーン・小麦が増加、大豆が減少すると見ているようです。この見通しが今後、どのように変化していくかは、各穀物の相場を動かす材料になってきそうです。







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