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ブレグジットと金価格


英・EUの離脱協定交渉が難航

英国とEUの離脱協定をめぐる協議が、大詰めを迎えています。

英国は2020年1月31日にEUから離脱しましたが、2020年末までは移行期間となっています。この間に、自由貿易協定(FTA)を含む英・EU間で将来関係の交渉をまとめる必要がありましたが、未だに合意には至っていません。

EUの首脳会議は今月10・11日ですので、それまでに交渉に妥結し、合意案を首脳会議で承認できるか、本当にぎりぎりのところに来ています(゜o゜;)

「移行期間」の残り時間は少なく、FTAを発効できずに年明けを迎え、経済、社会に大きな混乱が生じる懸念は一段と高まっているようです。

8日には英政府が、アイルランドと英領北アイルランドの国境管理についてEUと合意。これに伴い、EUが非難していた「発効済みのEU離脱協定の内容変更を可能とする条項」を、削除すると発表しました。これで交渉が進むのかどうか…9日の交渉からも目が離せません。


交渉の問題点とは?

EU側もそうですが、新型コロナ感染拡大の影響もある中で「合意なき離脱」となれば、英経済への打撃は非常に大きくなりそうです。

何故、離脱協定交渉は、これほど難航しているのでしょうか?

FTA交渉では、漁業や公正な競争、紛争解決手段などの問題が残っており、合意のめどがたっていない状況です。

英海域での漁業権については、長く論争の的になってきました。1973年に英国が欧州共同体(EC:EUの前身)に加盟して以降、英国の漁業管理は共同政策に委ねられてきました。1983年には、加盟国間で年間総許容漁獲高が配分され、2015年には英海域の漁獲量の59%が、英国以外のEU 漁船によるものだったとの試算もあります。

英国の漁業関係者には、こういった状況に対する不満が強くあり、英国のEU離脱の要因の一つとなったとも言われています。英国のEU離脱により、排他的経済水域での主権を回復したい英国側と、一方的なルール変更を危惧するEU加盟国側で、折り合いがつかない状況となっているようです。

もう一つ、最大の問題とされ注目されているのが「公正な競争の条件の確保」の問題です。

英国が関税ゼロの継続を求める中、EUは一方的な規制緩和などで競争力を不当に高めることがないように「公正な競争環境」の確保を最重視するとしています。また、EUのルールに合わせないのならば、英側に関税ゼロなどの通商条件は認めない姿勢を示しています。

ルールの適用範囲や、紛争解決手続きなどで、お互いに譲歩ができるかどうかがポイントとなりそうです。


ブレグジットと金価格

2016年6月23日に行われたブレグジットの是非を問う国民投票の翌日、金価格は5%近く上昇しました。その後も「合意なき離脱」の可能性が高まった、との報道が出るたび、金価格が押し上げられる傾向はしばしば見られました。

これらは、いわゆる「安全資産需要」の増加による金買いが要因とみられます。

足元でも「合意なき離脱」の可能性が高まっていることで、金の安全資産需要は高まっているとみられます。

一方で、最近では、欧州の先行き不安がポンド安・ユーロ安を招き、ドル指数を押し上げたことが、金価格の下押し要因となった場面もありました。

☛ 参考:金とドルの関係性とは?

9日の協議で、離脱協定合意ができるかどうかで、金価格も大きく動く可能性がありそうです。10日にはECBの政策発表もありますので、ユーロドルやポンドドルの動きにも注目ですね!(^^)!


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