金先物市場 概況(2020年9月5日~9月11日)
NY金先物は11日、前週比13.6ドル(0.70%)高い、1947.9ドルで取引を終えました。
14日時点で、新型コロナウイルスの感染確認は世界196か国以上に広がっており、感染者数は2,906万人以上、92万人以上が亡くなっています。
感染拡大による景気下押しへの懸念が再び強まっていることで、安全資産の金価格は支えられているようです。
先週前半は、ドルの上昇にともなって、金価格には下押し圧力がかかったとみられます。
9日のECB会合後には、懸念されていたユーロ高への強いけん制がなかったことで、一時ユーロ高・ドル安が進み、金価格は押し上げられる場面もありました。
ただ、ECBがFRBと同様の平均物価目標導入を示唆したことでドルが戻し、金は上値を抑えられました。
今週の金価格見通し
今週は、FOMC後の米金融政策発表に注目が集まりそうです。
FRBは、緩和的金融政策を継続するとみられ、これが確定すれば、金価格のプラス材料となりそうです。
また、米政府による追加の経済対策に進展が見られれば、さらにドル安・金高傾向が強まってくる可能性もあります。
一方、景気回復期待が強まってくると、金価格に下押し圧力がかかることも考えられ、注意が必要です。
先週の週足チャートは、一時転換線を下回ったものの、終値は転換線に支えられ、実体のやや小さい陽線で引けました。値位置は引き続き強気と言えそうです。ただ、転換線の1,947.9ドルのサポートを下抜けた場合、基準線の1,786.9ドルに向けて下げていく可能性もありそうです。
一方、先週の日足チャートでは、価格が一時転換線を上回ったものの、週末には転換線を下回り、週末には三角保ち合いのトレンドラインに支えられて陰線で引けました。レンジが狭くなってきており、そろそろどちらかへ抜けてきそうです。今週の目安としては、転換線の1,946ドル付近を下回れば下へ、基準線の1,967ドル付近を上抜ければ上への勢いが強まりそうです。
注目の経済指標、イベント(9月7日~9月12日)
* 9月14日(月) ユーロ圏7月鉱工業生産指数
* 9月15日(火) 中8月小売売上高、英8月雇用統計、ユーロ圏9月ZEW景況感指数、米9月NY連銀製造業景気指数、米8月鉱工業生産指数
* 9月16日(水) 英8月CPI、米8月小売売上高
* 9月17日(木) 米9月政策金利、英9月政策金利、米9月フィラデルフィア連銀景況指数
* 9月18日(金) 米4-6月期経常収支、米9月ミシガン大学消費者信頼感指数
* 9月19日(土) CFTC 金先物 週間投機筋ポジション
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