投資成功者のメンタルを探る!見つかった5つの共通点とは?【後編】


※本ブログの内容については、あくまで筆者の考えであり、ブログにて言及している人物の実際の考えとは異なる場合がございます。
BNF氏

(BNF氏の(手法))
①逆張りが好きで、短期の逆張りをメインのスイングトレードスタイル。
②信用取引は行わず、現物買いのみを行う。
③流動性がある銘柄の中から、25日移動平均線からの乖離率、ボリンジャーバンドなどをメインにテクニカル分析を行い、銘柄を選ぶ。
④特に短期の逆張りで見ているポイントとしては乖離率で、底を見極める手法。
⑤その時の地合いや銘柄によっても判断は違うが、自分の相場観にしたがって判断する。
⑥また損切りは徹底し、迷わず行うスタイル。
(BNF氏の(発言))
①相場に自分の思いは一切通用しません。これだけ儲けたいからとか、そういう考え方は必ず失敗します。
②上がると思ったら買う、下がると思ったら売ります。
③始めた頃は若かったから失うものがありませんでした。全部なくなってもいいやと思ってやりました。今だから思うけど、だから成功できたと思います。
④他人の意見に左右されたり、影響を受けるのが本当に嫌なんです。だから実践で身につけるしかありませんでした。
⑤一回この世界に入ったら株で頭がいっぱいになります。やめたいのに、やめられないんです。
⑥数百のチャートが頭に入っています。僕はただの株オタクです。
⑦なにも考えていないはずなのに、もの凄く速く注文が出せるんです。勝手に指が動くんですよ。それを眺めていると機械なのかなって思っちゃいます。
(読み取れるBNF氏のメンタル)
(発言①)×(手法⑥) 自身のルール・計画したシナリオに沿って行動する
相場には自分の考えは通用しない。だから「儲けたい」という欲に流されずにトレードをする。感情に流されずにトレードができるということは、自身のルールやシナリオに沿って行動ができるということです。損切りは徹底して迷わず行うという点からも、彼が感情をコントロールし、感情に左右されない取引ができていることが分かります。
(発言②) リスクを承知し、理論的な判断でリスクをとる
非常にシンプルですが、「上がると思ったら買う、下がると思ったら売る」というのは片山晃(五月)氏の(発言⑦)でも同じように言っています。彼はリスクがあることを承知して、理論的な判断のもとで「上がると思ったら買う、下がると思ったら売る」ことが出来るのでしょう。
(発言③) 失敗を過剰に恐れすぎない
失敗を恐れすぎると、投資をしないことしか選択肢がなくなります。大きなリスクはとらないほうが良いとはいいますが、リスクを許容して「全部なくなってもいいや」という意識で臨んだからこそ、大成功を収めているのです。
(手法⑥)×(発言⑦) 判断をすぐに行動に起こす
注文や損切のスピードが速いということは、自分の判断をすぐに行動に起こすということです。
注文を出すときや損切りをするときは躊躇してしまいがちですが、彼はその点で行動や判断が早いのです。
(手法⑤) 投資スタイルやルールを1本化しすぎない
その時の地合いや銘柄によっても判断は違うということから、自身の相場観に従ってどんな行動を起こすのかを変えていることが分かります。自身のスタイルや相場観は保ちつつ、1本化しない柔軟性を持っていることが分かります。
(発言④) 他人の意見や噂に流されすぎない
投資の世界には、様々な人の意見などの噂がつきものですが、彼は決して人の意見に流されない姿勢が見て取れます。多くの投資家や専門家に耳を貸すことも大事ですが、彼の場合は自身のルールや身に着けた知識に基づいて冷静に対応していたのでしょう。
(発言⑤)×(発言⑥) コツコツと資産を増やすという意識を継続
彼は数百のチャートを頭に入れ、この世界にどっぷりとハマっていることがわかります。一気に儲けるのではなくコツコツと資産を増やすということを意識しなければ、チャートを暗記するなどは到底できないでしょう。彼が非常に根気強いことがわかります。
(手法①)×(手法②)×(手法③)×(手法⑦) 自身のスタイルを確立させる
彼も自身のスタイルや手法を確立させています。自分に何が合っていて適しているのかをしっかりと理解しています。だからこそ、マイルールが完成されているとも言えます。
cis氏

(cis氏の(手法))
①デイトレードやスイングトレードといった短期投資がメイン。
②順張りメインで強気のものを選び出し買うスタイル。
③監視銘柄として、注目されているセクターやストップ高銘柄などをピックアップ。その中でも値動き、出来高、流動性などから強気の銘柄を判断し、強そうだと思ったら買うというトレードスタイル。
④損切りは、銘柄のトレンドが変わったと思ったときにはすぐに損切りをする。損失を拡大させることが一番の恐怖とも言っており、損切りに関しては迷わず切るスタイル。
(cis氏の(発言))
①割安、割高とか業績がどうとか、上がる、下がるとか自分が勝手に考えているだけ。今現在目の前にある優位性に張ります。
②長期投資なら逆張りもいいけど、明日の事も分からないのに、1年後とか言われてもピンときません。
③今決済したら損が出るとか考えた事すらありません。下がると思ったから売るし、こっちの方が上がりそうと思ったら全て乗り換えます。
④人の本能に勝てねば投資には勝てない。
⑤メディアはいいかげん。
⑦相場は仮説を生み出した人が勝つ。
⑧続けたことが株で資産を増やせた勝因です。
⑨私は相場に全財産をかけて自分の全能もかけて、揚げ句の果てには人生も命もかけています。成功の影にはその何倍もの努力と苦悩とリスクがあるんですよ。
⑩なぜ負けたか取引を反省して、次回にいかして修正する。それを繰り返すのがいいかと。負け続けてるアホは毎回負けてるのに、特に何も研究もせずに毎回同じことやってまた負けてる傾向があります。
⑪損するリスクに強いストレスを感じる人は、サラリーマンをしていた方がいい。
(読み取れるcis氏のメンタル)
(発言⑩)×(発言⑪) 損の発生をあらかじめ織り込んで対処する
「損失はでてしまうもの」だと認識しているからこそ、PDCAが重要だと言うことが出来ます。
投資において損失はでてしまうものです。彼はそのことを受け止め、出てしまった損失から何を学ぶ
かを重要としています。
(手法③)×(手法④)×(発言④)×(発言⑦) 自身のルール・計画したシナリオに沿って行動する
“買う”ときのルール、“売る”ときのルールをあらかじめ定めていることが分かります。
「相場は仮説を生み出した人が勝つ」という発言からも、自分の中で仮説を立てルールに従った行動をとっているようです。本能に勝つ=感情に流されない彼の強さが分かります。
(発言⑤) 他人の意見や噂に流されすぎない
投資は自分の資産に関わることなので、メディアや人の意見には影響されてしまいがちです。しかし彼はメディアの情報に左右されることなく、冷静に取引ができるのでしょう。自分の経験したことや学んだことの方が信頼できると考えているのかもしれません。
(手法①)×(手法②)×(手法③) 自身のスタイルを確立させる
自分にとって何が合っているのか、適しているのかを彼自身がよく把握していることが分かります。
さまざまな経験から、自身に適したスタイルを見出したのでしょう。(発言⑨)(発言⑩)からは、自身のスタイルを確立するまでに、相当な努力と苦労があったことが分かります。
(発言①)×(発言③) 投資スタイルやルールを1本化しすぎない
自分のシナリオやルールを定めつつも、今現在ある優位性に従い、最適な一手をとっています。自分の中でのシナリオに沿いながら、「こっちのほうが良い」と思った場合には、柔軟に対応できることが分かります。
(発言⑧)×(発言⑨) コツコツと資産を増やすという意識を継続
彼が、成功するまでに相当な努力と苦労を繰り返したことが分かります。失敗しても止めることなく努力を続けられるのは、いま目先にある大きな利益をみるのではなく、コツコツと資産を増やすという意識を継続してきたからこそです。根気強さが読み取れます。
(手法④)×(発言③) 判断をすぐに行動に起こす
「今、決済したら損が出る」と考えない、損切はすぐする、良い方にはすぐに乗り換える、とのことから、彼は判断や行動が非常に早いことが分かります。
(発言⑨)×(発言⑪) 失敗を過剰に恐れすぎない
彼は投資で大成功を収めていますが、それまでには大きなリスクをとっています。ある程度のリスクをとらないと大成功を収めることはできないと心得ているのが分かります。
まとめ~見つかった5つの共通点とは?~
4人の著名投資家のメンタルを分析すると、共通点がたくさんあることが分かりました。
4名の投資家の共通したメンタル(=投資において行動に至るまでの心構え)は以下の通りです。
彼らの発言や手法からは、自然とこのようなメンタルを持ち合わせているというわけではなく、
「こういったメンタルで投資に臨む」といった姿勢を持っているとも感じました。
(①自身のルール・計画したシナリオに沿って行動する)

彼らは、投資に関するルールを最初に設定し、そのルールを確実に守っています。
ルールを守るためには、「儲けたい」「損を出したくない」といった感情や本能に流されないことが重要です。彼らはそのような冷静さを持ち、感情コントロールが非常に上手であることが分かりました。
自身で定めたルールを守って投資を行えるようにしておけば、その場の雰囲気だけで「なんとなく売り買いをしてしまうリスク」を減らせます。彼らの共通点として、“なんとなく”で取引をしていないことも分かりました。もっとも、お試し的に少額だけの投資をしているうちなら、雰囲気でなんとなく売買を続けていても大きな損失は出さずに済むかもしれません。しかし、彼らのような長期的に投資で大きな成功を収める投資家は、「こうなった場合はこのように動く」といった細かなルールを定め、シナリオを想定して取引をしています。
このルールやシナリオは彼らの経験から導き出され、日々追加されます。そのため、彼らはPDCAを怠らないのだと分かります。
(②リスクを承知し、理論的な判断でリスクをとる)

彼らは、リスクに対して「出してはいけないもの」という意識が薄いことが分かりました。「損は出てしまうもの」だと考え、「損を最小限に抑える」ことを意識しているのです。
ある程度リスクがある行為も、“利益がでる”理論が出来ていれば、そのリスクを承知でエントリーをします。これは「リスクがあっても儲かるなら投資をする」というわけではありません。彼らは「どこまでのリスクなら容認できるのか?」という点と、「少しのリスクを今とっても、最終的に確実に勝てるのか?」ということを軸に投資判断をしていました。
(③自身のスタイルを確立させる)

彼らは、「自分にどういったスタイルや手法が適しているのか」を把握していました。言い方を変えれば、自分のことがよく分かっているのです。長い時間がかかったとしても「自分のスタイル」というものを確立しています。
PDCAを繰り返し、試行錯誤をして、“自分に合ったスタイルや手法を見つける”努力をしているのです。
「自分に合っている投資を見つけよう」という探求心は彼らの共通点です。
(④投資スタイルやルールを1本化しすぎない)

彼らは、「自分に合っているのはこの投資法」というような投資スタイルやルールをしっかりと確立していますが、1つに絞りこみません。理論的に「こっちのほうがいい」と考えた場合には柔軟に対応します。この柔軟性が4人には共通しています。また、その判断のスピードがとてつもなく早いのです。
自分が信じてきたスタイルを切り捨てて、一気に方向転換するのは、簡単にできることではありませんが、彼らはその吸収力で、「違う」と判断した場合には躊躇なく切り捨てます。
それまで一定の信用をおいていた投資スタイルであっても、事態が変われば突然リスク性が高くなってしまうこともあり得ます。そのような局面ですぐ切り換えが出来れば最小限のリスクで済ませることができるのでしょう。
(⑤コツコツと資産を増やすという意識を継続)

彼らは皆、投資で大成功することにロマンを求めたりしていません。「投資家として一発逆転」といった
ギャンブル性を投資に求めている限りは、成功を収めることは困難であることをよく理解していました。
投資家として大成功を収めるためには、地道に動くほかに方法はないことを心得ているのです。
彼らは努力を怠らず、継続的にコツコツ小さな結果を積み重ねていくことを重要としています。失敗と成功を繰り返し、粘り強く経験を積み重ねたからこそ成功したと彼らは発言しています。