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銅投資の基礎知識

「銅」プロフィール

銅は、人類に古くから利用されてきた金属資源です。紀元前9000年頃に中東で利用され始めたと言われており、少なくとも1万年以上使用されています。

生産量・消費量ともに多く、ベースメタルの一つに数えられています。

銅は、導電率の高さや熱伝導率の高さ、加工のしやすさを備えており、その特徴を利用して、様々な製品に利用されています。

中でも、銅の導電率は常温で銀に次ぐ高さとなっています。コストが銀より格段に安いこともあり、電線や電気器具の配線、電動モーターや電気自動車部品などの材料として、広く用いられています。


銅の取引

銅取引が行われる主要な国際市場は、ロンドン金属取引所(LME)、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)、上海先物取引所(ShFE)の3つがあります。

銅相場は、銅の大消費国である中国の景気の先行きを反映しやすいことから、「ドクター・カッパー」とも呼ばれています。


銅の需給

1900年には50万トン未満だった世界の銅鉱山生産量は、年率で平均3.1%のペースで増加し、2021年には2,120万トンに達しました。

また、銅の供給は、採掘された銅鉱石を精錬する他に、リサイクルの割合も大きくなっています。2021年は、世界の銅使用量の33%が、リサイクルによるものだったと推定されています。

世界の銅採掘量(1900-2021) ICSG

一方、1900年には50万トン以下だった銅の使用量は、2020年には約2,500万トンまで増加しています。2050年には、1億トンまで増えるとの試算もあります。

脱炭素の流れの中で、特に再生可能エネルギーへの転換期には、銅需要が大きく増えるとの見方もあり、今後も銅の使用量は増加傾向が続きそうです。

世界の銅消費量(1900-2021) ICSG

銅の採掘量、精錬銅生産量、使用量(1000mt) ICSG



銅相場の注目材料

国別の銅の採掘量と消費量を見てみましょう。


















世界第1位の採掘国チリは、世界の採掘量の約3割を占めています。第2位のペルーは、2015年以降、急速に採掘量を伸ばしています。チリと合わせて、南米で全体の4割近い採掘量となっています。

南米では、政治問題や環境問題をめぐり、鉱山や周辺地域でのデモが頻発しており、鉱山の操業停止による採掘量の減少も懸念されます。

一方、消費量の国別割合を見ますと、中国が半分以上を占めているのが分かります。中国市場の動向が、銅の需給や価格に大きな影響を与えるため、中国の経済動向や、輸入・輸出動向は注目されます。

2022年の中国による銅精鉱輸入は前年から7.9%増え、過去最高の2530万トンとなりました。2023年は、ゼロコロナ政策の撤廃による経済活動の再開で、さらに需要が増加することが予想されます。

商社大手のTrafiguraは2023年3月、中国経済の回復と供給不足により、銅価格が今後12ヶ月で過去最高値を更新する可能性が高いと予測し、高値は12,000ドル/t(約5.44ドル/lb)に達するとの見方を示しています。







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