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天然ガス相場の主要材料 TDDとは?



天然ガス相場の状況

冬本番となり、米国内の気温見通しが、天然ガス相場で大きな材料となっています。

米国の家庭や商業施設では、石油ヒーターやエアコンで暖をとる他、天然ガスを直接建物に引き込んで燃焼させ、温風や温水を建物全体にめぐらせて暖をとる方法も、一般的となっています。

発電用の需要に加え、暖房用の需要も大きく増加するため、米国の天然ガス需要は、冬季にピークを迎える傾向があります。

【参考】天然ガス投資の基礎知識


米国 地域ごとの暖房用燃料の割合


そして、暖房用需要が多いか少ないかを判断する材料が、気温見通しです。気温が低ければ暖房用需要が増加し、高ければ減少するということですね。



気温見通しデータ① CPC 8 to 14 Day Outlooks

アメリカ国立気象局(National Weather Service; NWS)の気候予測センター (Climate Prediction Center; CPC)は、8日後~14日後の気温・降水量見通しを、毎日更新しています。

気温見通しでは、例年の気温よりも高くなる可能性、低くなる可能性を地図上で示しています。


2022年12月19日時点の気温見通し


例年よりも気温が高くなる可能性が高い地域が多いと、天然ガス価格は下がりやすく、気温が低くなる可能性が高い地域が多いと、天然ガス価格は上がりやすくなる傾向が見られます。


気温見通しデータ② HDD/CDDとTDD

HDD(Heating Degree Day)/CDD(Cooling Degree Day)は、その日の平均気温と、基準となる気温(65℉ ≒ 18℃)との乖離で、暖房需要・冷房需要の強さの指標として、天然ガス相場で材料視されています。

HDDとCDDの合計がTDD(Total Degree Day)で、この値が大きいほど、天然ガス需要も強くなると考えられます。また、気温の見通しは日々変化しますので、前日の見通しからの変化も、材料視されやすくなっているようです。




12月12日の週は、気温の見通しの変化が大きく、前日比でTDDがプラスになる日とマイナスになる日を繰り返し、TDDの増減に合わせるように、天然ガス価格も上下に大きく振られました。

気温の見通しは日々変化する上に、天然ガス相場を動かす材料は気温だけではありませんが、重要な材料として見られているのも事実です。

この時期は特に、米国内の気温の変化に注目が集まりますので、是非チェックしてみて下さい(^^)/






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