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金投資の基礎知識



金投資の基礎知識

金先物投資を始める前に、押さえておきたい基礎知識をまとめました。

金価格を動かす材料は?

金価格の主な値上がり・値下がり要因には、景気要因の他、インフレ要因、金利要因、地政学リスク要因、ドル要因など、多くのものがあります。

主なものだけでこんなにあるんですね。しかも、いくつかの要因が重なっているような時には、基本の値動き通りにならないこともあります。金相場は非常に難しいところがあります。

2022年は、主要中銀による利上げ、ウクライナ紛争など地政学リスクの高まり、インフレ高進、景気後退懸念、そしてドル高傾向と、様々な要因が金相場に影響を与えていますが、夏以降は、ドル指数との逆相関関係が強く見られるようになっています。


金の「供給」について

2021年の金の総供給量は約4,710トン。およそ75%が金鉱山から、25%がリサイクルからの供給でした。

金鉱山から新たに掘り出される金は「新産金」と呼ばれます。産出量が多い国トップ3は、1位が中国、2位がオーストラリア、3位がロシアです。ちなみに日本でも年間約6トンの金が掘り出されています。

一方、リサイクルによる供給は「2次供給」とも呼ばれます。精錬・加工・販売された金製品を回収し、これを再び熔解・ 製錬し直した金が、市場に再供給されています。

2021年の金産出量は前年比2%増、リサイクル量は同11%減となりました。

前年からは減少したとはいえ、金のリサイクル供給の割合が比較的多いのには、金の総量が限られている、という事情もあります。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によりますと、人類がこれまでに掘り出した金の総量はおよそ19万トン。現時点で、今後採掘可能な金の総量は、およそ5.4万トンとされています。

昨年、鉱山から掘り出された金の量は約3,500トンでしたので、このペースですと15年ほどで地球上の金は掘りつくされてしまう計算になります。

金は今のところ代替できる物質がなく、総量も限られています。つまり、金鉱山の産出量やリサイクルによる供給が一時的に増えたり減ったりしても、価格への影響は少なく、価値が下がりにくい面があります。


金の「需要」について

供給の影響が少ない分、金価格の値動きをつかむには、需要の要因を知ることが重要になります。

金の需要には、大きく分けて「実用品需要」と「安全資産需要」があります。

「実用品需要」とは、宝飾品や工業製品に使うための需要です。金のネックレスやスマホの部品用など、金そのものが必要とされている需要と言えます。

この「実用品需要」は、景気がよく、消費がさかんな時に増える傾向があります。

一方、「安全資産需要」は、インフレヘッジや景気後退、地政学リスクの悪化などに備えた買い、公的部門(IMFや各国中央銀行)による金準備など、その時々の環境をふまえ、相対的に金保有が有利という状況で発生してくる需要です。

金は、大抵いつの時代も、どの国でも、不変の価値がある物です。

価値が目減りしない、という安心感がありますので、通貨や他の金融資産の価値が揺らぐような時に、この「安全資産需要」は大きく伸びる傾向があります。

2021年の金需要の内訳を見ますと、約半分が宝飾品需要となっています。特に、中国とインドの需要が多く、これらの国の景気が悪化すると、金需要が減り、金価格が下がりやすくなります。

また、近年増加傾向にあるのが投資による需要です。金地金やコインの他、金現物の裏付けがあるETFなどは、新たな金需要として注目されています。

2021年は、各国中銀など公的部門による金購入量が大きく増加しました。2020年にコロナショックで放出された金準備の買い戻しや、先行き不安の増大も影響しているとみられます。

中央銀行などによる金購入量の推移(GOLDHUBより)




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