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ウィークリーレポート 2021.6.21


金は下げ止まり

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は18日、前週比110.6ドル(5.88%)安い、1,769.0ドルで取引を終えました。

先週のFOMC後、パウエルFRB議長が予想以上にタカ派寄りのメッセージを発したことを受け、金価格には強い下押し圧力がかかりました。

FRBは16日、2023年に利上げを2回行う可能性を示唆し、金価格と逆の値動きになりやすいドル指数が上昇。低金利環境の終わりが意識されたことで、金は売られやすくなったようです。

今週はPCEデフレータ―の発表があり、インフレ懸念の動向やFRB理事のコメントなどに変化があれば、金相場も敏感に反応する可能性があります。

NY金先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線・基準線を一気に下抜け、雲の下限付近で引けました。値位置は大きく弱気に傾いています。逆に、米ドル指数の週足チャートは、雲の下から雲の下限付近まで上昇しています。今週は、新たな材料がなければ、金・ドルどちらのチャートも現在の水準で一旦止まり、膠着状態となる可能性が高そうです。

今週の目安としては、雲の下限1,770.1ドル、ボリンジャーバンド-1σの1,728.2ドルが、下値サポートとなりそうです。一方、基準線の1,817.9ドル、転換線の1,836.9ドルが、強い上値抵抗ラインとなりそうです。





原油は核合意協議に注目

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は18日、前週比0.38ドル(0.54%)高い、71.29ドルで取引を終えました。

株価の下落や、米産油量の増加見通しが、やや上値を抑える場面もありましたが、週末にOPECが「米増産は限定的」との見方を示したこともあり、前週比プラスで引けました。

また、イラン大統領選で保守強硬派が選ばれたことも、原油価格のプラス材料となったようです。

今週は、米国のイラン核合意復帰をめぐる協議の進展について、材料視される可能性があります。原油価格には弱気の材料となる可能性もあり、注意が必要となりそうです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートも、前週と同じく転換線を上回ったまま、終値は転換線からさらに上放れて引けました。引き続き、値位置は強気を維持しています。ストキャスティクスは80%以上の水準を維持していますが、%Kが%Dを下回ってきていますので、目先はやや下げるかもしれません。

今週も、転換線付近までの調整には注意しておく必要がありそうです。 今週の目安としては、ボリンジャーバンド+1σの68.30ドル付近、転換線の66.82ドル付近が、下値サポートラインとなりそうです。4週続伸となっていますので、そろそろこのサポート辺りまでの調整はあってもおかしくないですが、MACDがシグナルをしっかりと上抜くと、上昇の勢いが強まっていきそうです。





白金はやや売られすぎ?

NY白金先物市場 概況と見通し

NY白金先物は18日、前週比110.1ドル(9.56%)安い、1,041.0ドルで取引を終えました。

米FRBの利上げ観測が広がり、金価格が大きく下げたことで、自動車用需要の減少懸念が続く白金相場にも、下押し圧力がかかったようです。

今週も、引き続き金価格の動きに引っ張られる可能性が高そうです。

NY白金先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線・基準線を下回り、終値は基準線と雲の上限の間で引けました。値位置は弱気に傾いています。今週もやや下げて始まっていますので、200EMAの979.8ドルに向けて下げていく可能性もありますが、ボリンジャーバンド-2σを下回っていますので、目先は少し戻す動きが予測されます。



注目の経済指標、イベント(6月21日~6月27日)

* 6月22日(火) 米USDA輸出検証高、USDA生育状況、米5月中古住宅販売件数、欧6月消費者信頼感指数

* 6月23日(水) 欧6月PMI、米Q1経常収支、米5月新築住宅販売件数、米EIA原油在庫統計

* 6月24日(木) 独6月Ifo景況感指数、米新規失業保険申請件数、米5月卸売在庫、米Q1実質GDP、米USDA輸出成約高、米5月耐久財受注

* 6月25日(金) 独7月GfK消費者信頼感調査、米5月PCEデフレータ―、米5月個人所得・支出、米6月ミシガン大学消費者信頼感指数

* 6月26日(土) 米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション





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個人の相場観ですので、あくまでもご参考程度に<(_ _)> 今週も皆様のお取引が上手くいきますように(*^^)v



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