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ウィークリーレポート 2021.5.24


金は強気相場へ!?

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は21日、前週比38.6ドル(2.1%)高い、1,876.7ドルで取引を終えました。

先週は、ビットコインなど暗号資産価格の急落を受けて、リスクヘッジやインフレヘッジ資金が金相場に入りやすい状況となったようです。

また、金と逆の動きになりやすい米ドル指数や米10年債利回りの、低下・停滞傾向が続いていることも、金価格の支えとなっているとみられます。

今週も引き続き、金利やドルの動きに注意が必要です。また、今週はFRBがインフレ指標として重視するPCEデフレーターの発表もあり、インフレ懸念の動向に金価格が反応する可能性がありそうです。

NY金先物 チャート分析(週足)


米ドル指数チャート(週足)

米国10年債利回りチャート(週足)


先週の週足チャートは、基準線を上回って引け、値位置はやや強気に傾いています。終値は、雲の上限をわずかに超えましたので、上昇の勢いが強まってくるかもしれません。米ドル指数の週足チャートもまだ弱く、米10年債利回りの週足チャートは上値を抑えられて推移しそうですので、金価格は上に動きやすい状況が続きそうです。

今週の目安としては、引き続き基準線1,817.9ドルが下値サポートとなり、ここを下抜けた場合は、再び転換線1,784.3ドル付近までの下げもあるかもしれません。一方で、今週の終値も雲の上で引けた場合、本格的な強気相場に入る可能性もありそうです。


原油は引き続き上値重く

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は21日、前週比1.79ドル(2.74%)安い、63.58ドルで取引を終えました。

IEAが「2050年カーボンニュートラル達成のためには、すぐに油田・ガス田の新規開発を停止する必要がある」との見方を示したことが、原油価格の重石となったようです。

また、米国のイラン核合意復帰に向けた協議の進展が伝えられ、米国の制裁を受けて停止しているイランからの原油輸出が再開するとの見方が広がったことが、原油価格の下押し圧力となったとみられます。

一方で、欧米の景気回復による原油需要の増加期待が、引き続き原油価格の支えとなっているようです。今週は6月1日のOPEC+会合を前に、供給面の材料が出てくる可能性もあり、注目です。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線で安値を支えられ、終値は転換線を上回って引けています。今週も転換線の上から始まっており、値位置はやや強気を維持しています。ただ、ストキャスティクスは80%手前で下向きに転じ、MACDはシグナルを下回ったまま推移していることから、今週も上値は重いかもしれません。引き続き、値動きやインジケーターの変化を注視しておく必要がありそうです。

目安としては、転換線の62.33ドル付近、ボリンジャーミッドバンドの60.77ドル付近が、下値サポートラインとなりそうです。終値で67ドルを超えてくれば、強気相場再開となるかもしれません。一方で、サポートを下抜けた場合は、基準線の55.95ドルに向けて下げ始める可能性もありそうです。


銀は金につられ上昇か

NY銀先物市場 概況と見通し

NY銀先物は21日、前週比0.120ドル(0.44%)高い、27.485ドルで取引を終えました。

金価格の上昇傾向が続いていることや、再生可能エネルギーの普及や景気回復による工業需要の増加期待が、銀相場の支えとなっているようです。

NY銀先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、一時28.90ドルまで上昇したものの、終値は始値付近まで戻して引けました。値位置は強気と言えそうですが、転換線から上放れていますので、引き続き転換線付近までの調整はあるかもしれません。下値を切り上げるアセンディング・トライアングルの形になっていますので、現時点では、保ち合いを上に抜けていく可能性が高そうです。

 

注目の経済指標、イベント(5月24日~5月29日)

* 5月25日(火) 米USDA輸出検証高、USDA生育状況、独5月Ifo景況感指数、米4月新築住宅販売件数、米5月CB消費者信頼感指数

* 5月26日(水) 米EIA原油在庫統計

* 5月27日(木) 独4月小売売上高、米Q1実質GDP、米4月耐久財受注、米新規失業保険申請件数、 米USDA輸出成約高、米4月中古住宅販売成約指数

* 5月28日(金) 日4月雇用統計、欧5月消費者信頼感指数、米4月PCEデフレーター、米5月シカゴ購買部協会PMI、米5月ミシガン大学消費者信頼感指数

* 5月29日(土) 米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション






☛ 参考:🔰テクニカル分析基礎


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