1. HOME
  2. ブログ
  3. ウィークリーレポート 2021.5.10

ウィークリーレポート 2021.5.10


金価格は上昇続くか

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は7日、前週比63.6ドル(3.60%)高い、1,831.3ドルで取引を終えました。

金と逆の動きになりやすい米ドル指数や米10年債利回りの低下傾向が続き、特にドル指数が大きく下げたことが、金価格の上昇要因となったようです。

7日発表の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数増加が市場予想を大きく下回る結果となったことで、金利上昇・ドル高観測が後退し、ドル指数はさらに下落しました。

今週も引き続き、金利やドルの動きに注意が必要となりそうです。また、FRBがインフレ指標として注視しているコアCPIは、前年比で2%を上回る予測も出ており、結果が注目されます。

NY金先物 チャート分析(週足)


先週の週足チャートは、雲の下限付近から大きく上昇し、終値は基準線を上回って引けました。値位置はやや強気に傾いているものの、雲の中にとどまっており、上値はまだしばらく重くなりそうです。一方でMACDがマイナス圏でシグナルを上抜けて上昇してきましたので、本格的な上昇トレンドが始まった可能性もあります。

今週の目安としては、基準線1,817.9ドルが下値サポートとなり、ここを下抜けた場合は、再び雲の下限1,770.1ドル付近までの下げもあるかもしれません。一方で、雲の上限1,893.8ドル付近が、強い上値抵抗となりそうです。ここを上抜けると、一段高の可能性も出てきそうです。


原油は需給の最新情報に注意

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は7日、前週比1.32ドル(2.08%)高い、64.90ドルで取引を終えました。

欧州でロックダウンが緩和され、需要が回復しつつあることや、米原油在庫が大きく減少したことで、米需要の回復期待も強まっていることが、原油価格の支えとなっているとみられます。

一方で、主要な原油輸入国であるインドで新型コロナ感染拡大に歯止めがかからず、原油需要の減少懸念が強まっていることが、原油価格の重石となっているようです。

前週末にサイバー攻撃で米最大のパイプラインが停止し、供給不足懸念から今週もやや高く寄り付いているようですが、今後、状況の変化によって、原油価格が動く可能性もありそうです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線を上回ったまま推移しました。終値は転換線を上回って引け、値位置はやや強気に傾きました。今週も転換線の上から始まっており、ストキャスティクスも上向いていますので、目先はもう少し上げそうですが、MACDがシグナルを下回っていることから、上昇の勢いは続かないかもしれません。引き続き、値動きやインジケーターの変化を注視しておく必要がありそうです。

今週は、ボリンジャーバンド+1σの64.62ドル、転換線の62.01ドル付近が、下値サポートラインとなりそうです。一方で、ボリンジャーミッドバンドの59.45ドルを下抜けた場合は、200週移動平均の52.78ドルに向けて下げ始める可能性もありそうです。


白金は目先やや弱く?

NY白金先物市場 概況と見通し

NY白金先物は7日、前週比49.3ドル(4.09%)高い、1,254.5ドルで取引を終えました。

排ガス浄化用触媒として白金が多く使われるディーゼル車の販売台数が多い欧州で、ロックダウンが解除されつつあることが、白金需要の回復期待につながっているようです。

また、先週はドル指数が大きく低下し、金価格が上昇したことも、ドル建ての白金価格が上昇する一因となったとみられます。

NY白金先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線付近から大きく上昇し、転換線を上放れて引けました。値位置は強気に傾いたと言えそうです。今週は転換線の1,208.9ドル、ボリンジャーミッドバンドの1,179.3ドル付近が、下値サポートとなりそうです。ただ、MACDがやや下げてきていることから、目先は少し弱いかもしれません。サポートを下抜けると、ボリンジャー-1σの1,246.0ドル付近まで下げる可能性もありそうです。


注目の経済指標、イベント(5月11日~5月15日)

* 5月11日(火) 米USDA輸出検証高、USDA生育状況、中4月CPI/PPI、欧5月ZEW景況感指数

* 5月12日(水) 英Q1実質GDP、英3月貿易収支、独4月CPI、米4月CPI、米EIA原油在庫統計

* 5月13日(木) 米USDA5月世界需給報告、米新規失業保険申請件数、米4月PPI

* 5月14日(金) 米4月小売売上高、米4月鉱工業生産指数、米5月ミシガン大学消費者信頼感指数

* 5月15日(土) 米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション






☛ 参考:🔰テクニカル分析基礎


併せて、ツイッターで更新中の、当社外務員Aの相場観もぜひご参考に(^^)/
さくらインベストのツイッターはこちら



個人の相場観ですので、あくまでもご参考程度に<(_ _)> 今週も皆様のお取引が上手くいきますように(*^^)v



お読みいただき、ありがとうございます。よろしければ、応援クリックもして頂けると大変励みになります(*^^*)


(Visited 200 times, 1 visits today)

 

 

重要事項

 

当サイトは、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。よって、株式等の金融商品を助長する趣旨はなく、金融商品等の勧誘や媒介を目的としたものではありません。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。

【店頭商品デリバティブ取引のリスク・費用などの重要事項】
店頭商品デリバティブ取引(以下、「CFD取引」という)とは、原資産の値動きを反映する銘柄の売り買いの差金の授受によって決済する店頭商品デリバティブ取引であり、当社とお客様の相対で行われる取引です。また、お客様が所定の証拠金を当社に事前に預け入れたうえで行う証拠金取引であり、証拠金の額を超える金額の取引ができる一方、相場の変動により損失が生じる場合があり、証拠金の額を超える損失が生じる可能性もございます。
<リスクについて>
CFD取引は、その取引の仕組みやリスクが取引所において行われる取引所取引とは異なるため、その取引にあたっては契約締結前交付書面および約款等を十分に読み、それら内容をご理解頂き、かつ承諾頂く必要がございます。CFD取引には、銘柄の市場価格が変動して元本を割り込むリスクや、システム機器、通信機器等の故障等、不測の事態による取引の制限が生じるリスクや、少額の証拠金で大きなレバレッジ効果を得ることができ、大きな利益を得る可能性がある反面、多大な損失を被るリスクがあります。また、損失を抑制する目的でロスカットルールが設けられていますが、通貨等の価格または金融指標や商品価格等の数値の変動により、このルールに基づくロスカットが執行されて、損失が生ずることとなる可能性があり、場合によっては、当該損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。主要国での祝日や特定の時間帯において、また、天災地変、戦争、政変、同盟罷業等の特殊な状況下で、当社からのレートの提示が困難になりお客様が保有するポジションを決済することや新たにポジションを保有することが困難となる可能性があります。当社がCFD取引に関連して取引を行うカバー先の破綻等による取引制限、または建玉及び証拠金の移管等により被る損害等の取引先信用リスクがあります。お客様と当社が行う取引については、相対取引として行うものであり、当社が表示する銘柄等のビッド価格(売付けの価格)とアスク価格(買付けの価格)とに差(スプレッド)があります。CFD取引に関連して発生するスワップポイントについては、金利状況により変動するおそれがあります。CFD取引に係る税制および関連法規の変更等により、現状より不利な条件での取引となる可能性がります。CFD取引に含まれるリスクとして上記に掲げられたものは一般的なものであり、リスクとして全てを網羅しているものでありません。

【リスク・費用などの重要事項】
<リスクについて>
商品先物取引は相場の変動によって損失が生じる恐れがあり、また、当社必要証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その損失額は預託している証拠金等の額を上回る可能性があります。

<証拠金等の額とレバレッジ>
商品先物取引は委託に際して証拠金等の預託が必要になります。最初に預託する当社必要証拠金額は商品により異なりますが、2023年6月5日現在最高額は取引単位(1枚)当り1,500,000円、最低額は取引単位(1枚)当り20,000円です。国内商品市場取引の必要証拠金額は、毎週日本証券クリアリング機構にて発表されるプライス・スキャンレンジと同額です(損失限定取引を除く)。ただし、実際の取引金額は当社必要証拠金の額の約20倍という著しく大きな額になります。また証拠金等は、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり、注意が必要です。ただし、その額は商品や相場変動により異なります。
<委託手数料について>
商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品・約定値段等によって異なりますが、2023年6月5日現在、最高額は取引単位(1枚)当り11,000円(片道・税込)です。

 

【本サイト使用上の留意点について】
本サイトのコンテンツや情報は当社が信用できると考える情報ベンダーから取得したデータをもとに作成されておりますが、機械作業上データに誤りが発生する可能性がございます。また、当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を提供するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、当社の現時点での判断を示しているに過ぎません。本サイトは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の商品の売買あるいは取引の勧誘を目的としたものではありません。本サイトにて言及されている投資やサービスはお客様に適切なものであるとは限りません。当社は、本サイトの論旨と一致しない他のレポートを掲載している、或いは今後掲載する可能性があります。本サイトでインターネットのアドレス等を記載している場合がございますが、当社自身のアドレスが記載している場合を除き、アドレス等の内容について当社は一切責任を負いません。本サイトの利用に際してはお客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。
<著作権について>
本サイトは当社の著作物であり、著作権法により保護されております。当社の事前の承諾なく、本サイトの一部もしくは全部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。