1. HOME
  2. ブログ
  3. ウィークリーレポート 2021.4.26

ウィークリーレポート 2021.4.26


金は上昇一服も底堅く

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は23日、前週比2.4ドル(0.13%)安い、1,777.8ドルで取引を終えました。

金と逆の動きになりやすい米ドル指数や米10年債利回りの低下傾向が続いていることが、引き続き金価格の支えとなっているようです。

一方、欧米で予想を上回る経済指標の結果が出ていることから、景気回復期待が高まり、安全資産としての金需要はやや下押しされているようです。

今週27・28日のFOMCでは、金融政策の変更はないとの見方が大勢となっていますが、緩和的金融政策の出口戦略や、インフレ対応への言及があれば、金相場への影響も出てきそうです。

NY金先物 チャート分析(週足)


先週の週足チャートは、下向きのトレンドライン/雲の下限付近で支えられ、一時1798ドルまで上昇しましたが、終値は雲の下限付近まで戻して引けています。MACDがシグナルを上抜ける動きを見せていることもあり、値位置はやや強気に傾いていますが、価格はまだ基準線の下で、雲も比較的厚くなっていますので、上値は引き続き重そうです。

今週の目安としては、雲の下限1,769.4ドル付近がサポートとなりそうです。一方で、基準線の1,819.7ドル付近が、引き続き強い上値抵抗となりそうです。ドル指数が日足で三役逆転となり、目先は少し弱くなりそうですので、金価格は底堅い動きとなりそうです。


原油はやや上値重く

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は23日、前週比1.05ドル(1.66%)安い、62.14ドルで取引を終えました。

欧州ではロックダウン一部解除へ向けた動きがある一方、インドなどでの新型コロナ感染拡大による原油需要減懸念が、原油価格の重石となっているようです。

一方、リビアで予算配分を巡る混乱から産油量が減少していることや、欧米の景気回復期待などが、原油価格の支えとなったようです。

今週は、28日にOPEC+会合が予定されています。減産方針の大きな変更はないとみられていますが、OPEC+による原油市場の見通しの修正などがあれば、原油価格が反応する可能性もありそうです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線を挟んで狭いレンジでの値動きとなりました。終値は転換線をわずかに下回って引けていますが、値位置はやや強気を維持しています。今週も転換線の下から始まっており、MACDがシグナルを下回っていることから、目先はやや弱い動きとなるかもしれません。引き続き、値動きやインジケーターの変化を注視しておく必要がありそうです。

今週は、転換線の62.62ドル、ボリンジャーミッドバンドの57.73ドル付近が、下値サポートラインとなりそうです。ここを下抜けた場合は200週移動平均の52.51ドルに向けて下げ始める可能性もありそうです。一方で、転換線を上放れる動きになってくると、上昇継続の可能性が高まりそうです。


急騰の小麦はどうなる?

シカゴ小麦先物市場 概況と見通し

シカゴ小麦先物は23日、前週比59.6セント(9.16%)高い、712.2セントで取引を終えました。

先週、米主要産地で低温が続き、冬小麦の生育・春小麦の作付の遅れによる収穫減懸念が高まったことを受け、小麦価格は押し上げられました。

また、中国政府がコーンや大豆に替えて小麦などを飼料用として使うよう通達したことや、主要輸出国の1つであるウクライナで地政学リスクが高まっていることなども、小麦価格の強材料となったようです。

シカゴ小麦先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線を大きく上放れて引け、値位置は一気に強気に傾きました。今週はボリンジャーの+2σ 707.2セントを上回って始まっていますので、やや戻してきそうです。今後は、2012年の高値947.2セントを目指す可能性もある一方、700セントを下回ってきた場合は転換線の662セント付近、1月の高値634セント付近が安値目安となりそうです。


注目の経済指標、イベント(4月26日~5月1日)

* 4月26日(月) 独4月Ifo景況感指数、米3月耐久財受注

* 4月27日(火) 米USDA輸出検証高、日銀4月政策金利、USDA生育状況、米4月CB消費者信頼感指数

* 4月28日(水) 米3月卸売在庫、EIA米原油在庫統計

* 4月29日(木) 米FRB4月政策金利、米Q1実質GDP、米新規失業保険申請件数、米USDA輸出成約高、米3月中古住宅販売成約指数

* 4月30日(金) 日3月雇用統計、中4月製造業PMI、欧Q1実質GDP、米3月個人所得/支出、米3月PCEデフレータ―、米4月シカゴ購買部景気指数、米4月ミシガン大学消費者信頼感指数

* 5月1日(土) 米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション


✿来週のウィークリーレポートは、お休みさせて頂きます。次回は5月10日配信予定でございます。




☛ 参考:🔰テクニカル分析基礎


併せて、ツイッターで更新中の、当社外務員Aの相場観もぜひご参考に(^^)/
さくらインベストのツイッターはこちら



個人の相場観ですので、あくまでもご参考程度に<(_ _)> 今週も皆様のお取引が上手くいきますように(*^^)v



お読みいただき、ありがとうございます。よろしければ、応援クリックもして頂けると大変励みになります(*^^*)


(Visited 193 times, 1 visits today)

 

 

重要事項

 

当サイトは、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。よって、株式等の金融商品を助長する趣旨はなく、金融商品等の勧誘や媒介を目的としたものではありません。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。

【店頭商品デリバティブ取引のリスク・費用などの重要事項】
店頭商品デリバティブ取引(以下、「CFD取引」という)とは、原資産の値動きを反映する銘柄の売り買いの差金の授受によって決済する店頭商品デリバティブ取引であり、当社とお客様の相対で行われる取引です。また、お客様が所定の証拠金を当社に事前に預け入れたうえで行う証拠金取引であり、証拠金の額を超える金額の取引ができる一方、相場の変動により損失が生じる場合があり、証拠金の額を超える損失が生じる可能性もございます。
<リスクについて>
CFD取引は、その取引の仕組みやリスクが取引所において行われる取引所取引とは異なるため、その取引にあたっては契約締結前交付書面および約款等を十分に読み、それら内容をご理解頂き、かつ承諾頂く必要がございます。CFD取引には、銘柄の市場価格が変動して元本を割り込むリスクや、システム機器、通信機器等の故障等、不測の事態による取引の制限が生じるリスクや、少額の証拠金で大きなレバレッジ効果を得ることができ、大きな利益を得る可能性がある反面、多大な損失を被るリスクがあります。また、損失を抑制する目的でロスカットルールが設けられていますが、通貨等の価格または金融指標や商品価格等の数値の変動により、このルールに基づくロスカットが執行されて、損失が生ずることとなる可能性があり、場合によっては、当該損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。主要国での祝日や特定の時間帯において、また、天災地変、戦争、政変、同盟罷業等の特殊な状況下で、当社からのレートの提示が困難になりお客様が保有するポジションを決済することや新たにポジションを保有することが困難となる可能性があります。当社がCFD取引に関連して取引を行うカバー先の破綻等による取引制限、または建玉及び証拠金の移管等により被る損害等の取引先信用リスクがあります。お客様と当社が行う取引については、相対取引として行うものであり、当社が表示する銘柄等のビッド価格(売付けの価格)とアスク価格(買付けの価格)とに差(スプレッド)があります。CFD取引に関連して発生するスワップポイントについては、金利状況により変動するおそれがあります。CFD取引に係る税制および関連法規の変更等により、現状より不利な条件での取引となる可能性がります。CFD取引に含まれるリスクとして上記に掲げられたものは一般的なものであり、リスクとして全てを網羅しているものでありません。

【リスク・費用などの重要事項】
<リスクについて>
商品先物取引は相場の変動によって損失が生じる恐れがあり、また、当社必要証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その損失額は預託している証拠金等の額を上回る可能性があります。

<証拠金等の額とレバレッジ>
商品先物取引は委託に際して証拠金等の預託が必要になります。最初に預託する当社必要証拠金額は商品により異なりますが、2023年6月5日現在最高額は取引単位(1枚)当り1,500,000円、最低額は取引単位(1枚)当り20,000円です。国内商品市場取引の必要証拠金額は、毎週日本証券クリアリング機構にて発表されるプライス・スキャンレンジと同額です(損失限定取引を除く)。ただし、実際の取引金額は当社必要証拠金の額の約20倍という著しく大きな額になります。また証拠金等は、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり、注意が必要です。ただし、その額は商品や相場変動により異なります。
<委託手数料について>
商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品・約定値段等によって異なりますが、2023年6月5日現在、最高額は取引単位(1枚)当り11,000円(片道・税込)です。

 

【本サイト使用上の留意点について】
本サイトのコンテンツや情報は当社が信用できると考える情報ベンダーから取得したデータをもとに作成されておりますが、機械作業上データに誤りが発生する可能性がございます。また、当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を提供するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、当社の現時点での判断を示しているに過ぎません。本サイトは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の商品の売買あるいは取引の勧誘を目的としたものではありません。本サイトにて言及されている投資やサービスはお客様に適切なものであるとは限りません。当社は、本サイトの論旨と一致しない他のレポートを掲載している、或いは今後掲載する可能性があります。本サイトでインターネットのアドレス等を記載している場合がございますが、当社自身のアドレスが記載している場合を除き、アドレス等の内容について当社は一切責任を負いません。本サイトの利用に際してはお客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。
<著作権について>
本サイトは当社の著作物であり、著作権法により保護されております。当社の事前の承諾なく、本サイトの一部もしくは全部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。