1. HOME
  2. ブログ
  3. ウィークリーレポート 2021.4.19

ウィークリーレポート 2021.4.19


金は上昇継続なるか!?

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は16日、前週比35.4ドル(2.03%)高い、1,780.2ドルで取引を終えました。

米ドル指数や米10年債利回りの低下傾向が続いていることで、引き続き金が買われやすくなっているようです。

また、中国当局が銀行等に大規模な金輸入許可を出したと伝えられたことなどを受け、実需の回復期待が高まっていることも、金価格の支えとなっているとみられます。

今週も、金相場は引き続き米長期金利やドルの動きの影響を受けそうです。また、景気回復期待が強まれば金の安全資産需要は低下する可能性もあり、各国経済指標の結果にも注目が集まりそうです。

NY金先物 チャート分析(週足)


米ドル指数(週足)
米10年債利回り(週足)

先週の週足チャートは、一時転換線を下回る場面もありましたが、終値は下向きのトレンドラインを上抜け、雲の下限付近で引けています。値位置はやや強気に傾いたと言えそうですが、価格はまだ基準線の下で、雲も比較的厚くなっていますので、上値は引き続き重そうです。また、ドル指数や米10年債利回りが転換線で支えられて引けていますので、これらが反発した場合は、金価格の下押し要因となりそうです。

今週の目安としては、下向きのトレンドライン1,755ドル付近がサポートとなりそうです。一方、基準線の1,819.7ドル付近が強い上値抵抗となりそうですが、ここを上抜けた場合は、その後、雲を上抜ける動きにつながっていく可能性もありそうです。


原油は強弱材料が拮抗

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は16日、前週比3.87ドル(6.52%)高い、59.32ドルで取引を終えました。

OPECやIEAが2021年の原油需要見通しを上方修正し、年後半には供給不足に陥る可能性も指摘されたことを受け、原油相場は強気に傾きました。

また、米国で新型コロナワクチンの接種が進んでいることや、中国の原油輸入量が増加したことなども、原油価格のプラス材料となったようです。

一方、欧州やインドなどで新型コロナ感染拡大が続いていることが、原油価格の重石となっているとみられます。今週も引き続き、新型コロナの状況や、米原油在庫統計の結果、中東の地政学リスクなど、需給要因に注目が集まりそうです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線をわずかに上回って引け、値位置はやや強気に傾いています。今週も転換線の上から始まっていますが、MACDがシグナルとほぼ重なって動いており、足元では方向性が乏しいと言えそうです。引き続き、値動きやインジケーターの変化を注視しておく必要がありそうです。

今週は、転換線の62.62ドル、ボリンジャーミッドバンドの56.98ドル付近が、下値サポートラインとなりそうです。ここを下抜けた場合は200週移動平均の52.42ドルに向けて下げ始める可能性もありそうです。一方で、転換線を上放れる動きになってくると、上昇継続の可能性が高くなりそうです。


大豆は保ち合い抜けも?

シカゴ大豆先物市場 概況と見通し

シカゴコーン先物は16日、前週比30.2セント(2.16%)高い、1,433.2セントで取引を終えました。

2020/21の期末在庫率は、4月のUSDA需給報告でも約2.6%の低水準となる見通しが示されました。中国の堅調な輸入が続いていることや、米国内の圧搾需要の増加予測などを受け、作付面積が増加しても、供給不足が解消されないのではないかとの懸念が高まり、大豆価格を支えているようです。

今週も、大豆相場は輸出データや南米の収穫状況、コーンの作付状況などの影響を受けやすくなりそうです。

シカゴ大豆先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線を上放れて引け、値位置は強気を維持しています。今週は、転換線の1,412.1セント付近が、下値サポートとなりそうです。安値を切り上げながらの保ち合いを、そろそろ抜けてくる可能性もあります。一方、MACDはシグナルを下回っていますので、目先は上値が重くなるかもしれません。


注目の経済指標、イベント(4月19日~4月24日)

* 4月19日(月) 日3月貿易収支、欧2月経常収支

* 4月20日(火) 米USDA輸出検証高、英3月雇用統計、独3月PPI

* 4月21日(水) 英3月CPI、EIA米原油在庫統計

* 4月22日(木) 欧4月政策金利、米新規失業保険申請件数、米USDA輸出成約高、米3月中古住宅販売件数、欧4月消費者信頼感指数

* 4月23日(金) 日3月CPI、英3月小売売上高、欧4月製造業・非製造業PMI、米3月新築住宅販売件数

* 4月24日(土) 米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション



☛ 参考:🔰テクニカル分析基礎


併せて、ツイッターで更新中の、当社外務員Aの相場観もぜひご参考に(^^)/
さくらインベストのツイッターはこちら



個人の相場観ですので、あくまでもご参考程度に<(_ _)> 今週も皆様のお取引が上手くいきますように(*^^)v



お読みいただき、ありがとうございます。よろしければ、応援クリックもして頂けると大変励みになります(*^^*)


(Visited 147 times, 1 visits today)

 

 

重要事項

 

当サイトは、一般的な金融リテラシーの知識向上に役立てていただくことを目的としています。よって、株式等の金融商品を助長する趣旨はなく、金融商品等の勧誘や媒介を目的としたものではありません。
当社(株)さくらインベストは商品先物取引業者であり、金融業者(証券会社等)ではなく、当社で株式等の金融商品の取引を行うことはできません。その為、金融商品等の勧誘や媒介を目的としていません。また、金融商品等のメリットを助長し取引を勧めるものでもありません。

【店頭商品デリバティブ取引のリスク・費用などの重要事項】
店頭商品デリバティブ取引(以下、「CFD取引」という)とは、原資産の値動きを反映する銘柄の売り買いの差金の授受によって決済する店頭商品デリバティブ取引であり、当社とお客様の相対で行われる取引です。また、お客様が所定の証拠金を当社に事前に預け入れたうえで行う証拠金取引であり、証拠金の額を超える金額の取引ができる一方、相場の変動により損失が生じる場合があり、証拠金の額を超える損失が生じる可能性もございます。
<リスクについて>
CFD取引は、その取引の仕組みやリスクが取引所において行われる取引所取引とは異なるため、その取引にあたっては契約締結前交付書面および約款等を十分に読み、それら内容をご理解頂き、かつ承諾頂く必要がございます。CFD取引には、銘柄の市場価格が変動して元本を割り込むリスクや、システム機器、通信機器等の故障等、不測の事態による取引の制限が生じるリスクや、少額の証拠金で大きなレバレッジ効果を得ることができ、大きな利益を得る可能性がある反面、多大な損失を被るリスクがあります。また、損失を抑制する目的でロスカットルールが設けられていますが、通貨等の価格または金融指標や商品価格等の数値の変動により、このルールに基づくロスカットが執行されて、損失が生ずることとなる可能性があり、場合によっては、当該損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。主要国での祝日や特定の時間帯において、また、天災地変、戦争、政変、同盟罷業等の特殊な状況下で、当社からのレートの提示が困難になりお客様が保有するポジションを決済することや新たにポジションを保有することが困難となる可能性があります。当社がCFD取引に関連して取引を行うカバー先の破綻等による取引制限、または建玉及び証拠金の移管等により被る損害等の取引先信用リスクがあります。お客様と当社が行う取引については、相対取引として行うものであり、当社が表示する銘柄等のビッド価格(売付けの価格)とアスク価格(買付けの価格)とに差(スプレッド)があります。CFD取引に関連して発生するスワップポイントについては、金利状況により変動するおそれがあります。CFD取引に係る税制および関連法規の変更等により、現状より不利な条件での取引となる可能性がります。CFD取引に含まれるリスクとして上記に掲げられたものは一般的なものであり、リスクとして全てを網羅しているものでありません。

【リスク・費用などの重要事項】
<リスクについて>
商品先物取引は相場の変動によって損失が生じる恐れがあり、また、当社必要証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その損失額は預託している証拠金等の額を上回る可能性があります。

<証拠金等の額とレバレッジ>
商品先物取引は委託に際して証拠金等の預託が必要になります。最初に預託する当社必要証拠金額は商品により異なりますが、2023年6月5日現在最高額は取引単位(1枚)当り1,500,000円、最低額は取引単位(1枚)当り20,000円です。国内商品市場取引の必要証拠金額は、毎週日本証券クリアリング機構にて発表されるプライス・スキャンレンジと同額です(損失限定取引を除く)。ただし、実際の取引金額は当社必要証拠金の額の約20倍という著しく大きな額になります。また証拠金等は、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり、注意が必要です。ただし、その額は商品や相場変動により異なります。
<委託手数料について>
商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品・約定値段等によって異なりますが、2023年6月5日現在、最高額は取引単位(1枚)当り11,000円(片道・税込)です。

 

【本サイト使用上の留意点について】
本サイトのコンテンツや情報は当社が信用できると考える情報ベンダーから取得したデータをもとに作成されておりますが、機械作業上データに誤りが発生する可能性がございます。また、当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を提供するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、当社の現時点での判断を示しているに過ぎません。本サイトは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の商品の売買あるいは取引の勧誘を目的としたものではありません。本サイトにて言及されている投資やサービスはお客様に適切なものであるとは限りません。当社は、本サイトの論旨と一致しない他のレポートを掲載している、或いは今後掲載する可能性があります。本サイトでインターネットのアドレス等を記載している場合がございますが、当社自身のアドレスが記載している場合を除き、アドレス等の内容について当社は一切責任を負いません。本サイトの利用に際してはお客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。
<著作権について>
本サイトは当社の著作物であり、著作権法により保護されております。当社の事前の承諾なく、本サイトの一部もしくは全部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。