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ウィークリーレポート 2021.4.5


金は引き続き上値重く

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は1日、前週比3.9ドル(0.23%)安い、1,728.4ドルで取引を終えました。

FRBによる低金利政策が続くとの見通しや、バイデン政権による2.25兆ドル規模のインフラ計画発表を受けてインフレ懸念がやや高まったことが、金価格の支えとなったようです。

一方で、大規模な経済対策に伴う国債増発が予測されることで米国債利回りも上昇。30日には1.774まで上昇し、金価格は同日、1,678.3ドルまで押し下げられました。

今週も、米国債利回りやドル指数の動き、物価関連の指標に注目が集まりそうです。

NY金先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、下ヒゲが長く、実体の小さい陰線で引けました。価格は転換線を下放れたまま、値位置は弱気を維持しています。ストキャスティクスが20%以上まで戻しきれていないことからも、目先の値動きは引き続き弱そうです。現在の価格水準が続けば、転換線が下がってくることが予測されますので、今月は引き続き上値が重くなりそうです。

今週の目安としては、転換線の1,765.0ドル付近、雲の下限1,767.7ドル付近が、強い上値抵抗となりそうです。ここを上抜けた場合は、基準線の1819.7ドル付近まで上昇する可能性もありそうです。一方、1,700ドルを割り込んでくるようですと、ボリンジャーバンド-2σの1,676.5ドル付近が、安値目安となりそうです。


原油は目先の下げに注意!?

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は1日、前週比0.48ドル(0.79%)高い、61.45ドルで取引を終えました。

フランスで3度目となる全国的なロックダウンが発表され、欧州の原油需要減少懸念が強まったことで、原油価格は下押しされたようです。

また、OPEC+会合では、5~7月の協調減産幅を段階的に縮小することが決定し、WTI原油価格は1日、一時58.86ドルまで下げました。

一方で、米経済指標の改善などによる米景気の回復期待などが、原油価格の支えとなったようです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは小陽線となりました。終値は転換線付近で支えられ、値位置は強気を維持しています。今週は、転換線のやや下から始まっていることに加え、MACDがシグナルを下抜きそうな動きになってきましたので、やや下げる可能性がありそうです。現時点ではまだ調整の範囲内と言えそうですが、値動きを注視しておく必要がありそうです。

今週は、ボリンジャー+1σの61.92ドル付近が、下値サポートラインとなりそうです。ここを下抜けた場合は200週移動平均の52.23ドルに向けて下げ始める可能性もありそうです。一方で、終値が5日時点の転換線62.49ドルを超えてきた場合は、上昇継続の可能性が高くなりそうです。


銀はレンジでの動き続く?

NY銀先物市場 概況と見通し

NY銀先物は1日、前週比0.165ドル(0.66%)安い、24.950ドルで取引を終えました。

堅調な米経済指標結果が続いたこともあり、景気回復期待で支えられる一方、FRBによる金融緩和政策が早期に引き締めに転じるのではないかとの懸念から、銀価格には下押し圧力がかかっていました。

先週も前半は価格下落傾向が見られましたが、米ADP雇用統計が予想を下回る結果となったことなどを受け、銀価格は週後半に反発。ただ、週末発表の米雇用統計は予想を上回る結果となり、引き続き下押し圧力は強そうです。

NY銀先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、安値を雲の上限付近で支えられ、下ヒゲが長く、実体の小さい陰線で引けました。終値は転換線・基準線の下で、転換線が基準線を下回ったことから、値位置はやや弱気に傾いています。今週は、ボリンジャーバンド-1σの24.435ドル、雲の上限23.880ドル付近が下値サポート、基準線26.155ドル付近が上値抵抗となり、25ドル前後での値動きが続きそうです。


注目の経済指標、イベント(4月5日~4月10日)

* 4月5日(月) 米3月ISM非製造業景気指数、米2月耐久財受注

* 4月6日(火) 米USDA輸出検証高、欧2月雇用統計

* 4月7日(水) 欧3月非製造業PMI、米2月貿易収支、EIA米原油在庫統計

* 4月8日(木) 米3月FOMC議事録、欧2月PPI、米新規失業保険申請件数、米USDA輸出成約高

* 4月9日(金) 中3月CPI/PPI、米3月PPI、米2月卸売在庫

* 4月10日(土) 米USDA世界需給報告、米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション



☛ 参考:🔰テクニカル分析基礎


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