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ウィークリーレポート 2021.3.15


金は反発の兆し?

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は12日、前週比21.3ドル(1.25%)高い、1,719.8ドルで取引を終えました。

米国長期金利がさらに上昇したことで、金価格は下押しされたものの、ドル指数がやや下げたことが、金価格の支えとなったとみられます。

米国の景気回復によるインフレ進行懸念とともに、大規模な財政支出のための国債大量発行による債券需給の弛みへの警戒感が、米長期債利回り上昇を加速させているようです。

FRBは足元の長期金利上昇を容認する姿勢を示していますが、今週のFOMC後の会見で、長期金利の上昇抑制に関する発言があるかどうかに注目が集まりそうです。

NY金先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは1か月ぶりに陽線で引け、終値は1700ドルを回復しましたが、値位置は弱気を維持しています。新たな材料がなければ、目先は引き続き弱そうです。ただ、ストキャスティクス%Kが%Dを上抜いてきましたので、下げ止まり・反転の兆しが出てきたとも考えられます。転換線を下離れていますので、転換線付近までの戻しは十分考えられそうです。

今週の目安としては、雲の下限1,770.1ドル付近、転換線の1776.1ドル付近、基準線の1819.7ドル付近が、強い上値抵抗となりそうです。一方、ボリンジャーバンド-2σの1694.7ドル付近が、下値サポートとなりそうです。


原油は調整下げに注意

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は12日、前週比0.48ドル(0.73%)安い、65.61ドルで取引を終えました。

OPEC+の減産維持による供給の抑制とともに、米追加経済対策の成立を受けて、景気回復による原油需要の増加期待が強まったことが、原油価格を支えたようです。

一方、ドル指数の上昇傾向や、原油価格の上昇による供給増予測が、原油価格の下押し材料となっているとみられます。

需給バランスを見る上で、IEAの月次レポートや、先週の発表で大きく増加していた原油在庫・大きく減少していたガソリンなど石油燃料在庫の動向にも、注目が集まりそうです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは小陰線となりましたが、転換線・基準線を上離れたまま、値位置は強気を維持しています。今後、転換線付近までの調整はあってもおかしくなさそうですが、先週までと変わらず、ストキャスティクスは80%以上を維持していますし、MACDも上向きのまま推移していますので、買い支えは引き続き強そうです。

今週は、ボリンジャー+1σの60.78ドル、転換線の59.71ドルが、下値サポートライン及び調整下げの目安となりそうです。ここを下抜けた場合は200週移動平均の52.0ドル付近までの下げもあるかもしれませんが、大きな材料がなければ、上にも下にも動きにくい週になりそうです。


大豆は目先やや弱く

シカゴ大豆先物市場 概況と見通し

シカゴ大豆先物は12日、前週比17.0セント(1.19%)安い、1,413.0セントで取引を終えました。

引き続き低い期末在庫率予測が大豆価格を支える一方、南米の記録的な収穫高予測が上値を抑えているようです。ただ、ブラジルの大雨で収穫が遅れていることから南米の収穫高予測の不確実性が高く、大豆相場は不安定な状況が続いています。

シカゴ大豆先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、上下にヒゲの長い陰線で引けました。終値は転換線を上離れ、値位置は強気を維持しています。MACDがシグナルを下回りましたので、目先は少し弱そうです。今週の目安としては、転換線の1,379.0セントが下値サポートとなりそうですが、もしここを下抜けることがあれば、1段安となる可能性もありそうです。


注目の経済指標、イベント(3月15日~3月20日)

* 3月15日(月) 中2月鉱工業生産指数、中2月小売売上高、米3月NY連銀製造業景気指数

* 3月16日(火) 米USDA輸出検証高、独3月ZEW景況感指数、米2月小売売上高、米2月鉱工業生産指数

* 3月17日(水) IEA石油市場レポート、EIA米原油在庫統計

* 3月18日(木) FRB3月政策金利、米新規失業保険申請件数、米3月フィラデルフィア連銀景況指数、米USDA輸出成約高

* 3月19日(金) 日銀3月政策金利、日2月CPI

* 3月20日(土) 米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション


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