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ウィークリーレポート 2021.3.8


金は引き続き上値重く

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は5日、前週比30.3ドル(1.75%)安い、1,698.5ドルで取引を終えました。

金価格は、3週連続での下落となっています。

パウエルFRB議長が金利上昇に対する具体的方策を示さなかったことで、米国債利回りがさらに上昇。金利がつかない金投資は敬遠されやすくなり、金売りの勢いも強まったようです。

また、先週末の強い米雇用統計結果を受け、米国債利回り・米ドル指数ともに上昇したことも、金価格の下押し要因となったとみられます。

今週も、ドル指数や米国債利回りの動向に注意を払う必要がありそうです。

NY金先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは3週連続で大陰線となり、終値は1700ドルを割り込みました。値位置はさらに弱気に傾いたと言えそうです。新たな材料がなければ、目先は引き続き弱そうです。ただ、ストキャスティクス%Kが%Dを上抜いてくると、下げ止まり・反転につながる可能性もあります。

今週の目安としては、雲の下限1,767.7ドル付近、転換線の1781.0ドル付近、基準線の1833.4ドル付近が、強い上値抵抗となりそうです。ボリンジャーバンドでは、-2σに沿うように下げてきていますので、目先はまだ下に動きやすそうです。


原油はOPEC+会合で動く?

原油先物市場 概況と見通し

TI原油先物は5日、前週比4.59ドル(7.46%)高い、66.09ドルで取引を終えました。

4日のOPEC+会合では、市場予測の日量50万バレル増産に対し、4月はロシア・カザフスタンの日量15万バレル増にとどめることが決定されました。

また、サウジアラビアが2・3月に実施している日量100万バレルの追加減産も維持されると発表されたことで、需給の引き締まりが意識され、原油価格は大きく上昇しました。

先週末には、サウジのアジア向け原油価格の引き上げ、サウジ石油施設への攻撃も報じられ、8日は一段高から始まっています。今週は、強材料が続くのかどうかに注目が集まりそうです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線・基準線を上離れたまま、大陽線で引け、値位置は強気を維持しています。大きく上げましたので、転換線付近までの調整はあるかもしれません。ただ、先週までと変わらず、ストキャスティクスは80%以上を維持していますので、買い支えは引き続き強そうです。

今週は、ボリンジャー+1σ(59.64ドル)と転換線(59.65ドル)がほぼ同じ水準となっていますので、ここが強い下値サポートライン及び調整下げの目安となりそうです。ここを下抜けた場合は200週移動平均の51.88ドル付近までの下げもあるかもしれませんが、昨年1月の高値65.65ドルを超えてきましたので、目先は上へ動きやすくなりそうです。


コーンは反落に注意!?

シカゴコーン先物市場 概況と見通し

シカゴコーン先物は5日、前週比2.0セント(0.37%)安い、545.4セントで取引を終えました。

原油高や低い期末在庫率などがコーン価格を支える一方、南米の収穫高・米国の作付の大幅増加見通しが、コーン価格を下押しする状況が続いています。今週発表のUSDA需給報告にも注目です。

シカゴコーン先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、一時、転換線付近まで下げる場面もありましたが、終値は転換線を上離れた位置で引けています。値位置は強気を維持していますが、ストキャスティクスが逆行気味なのが少し気になるところです。今週の目安としては、転換線の531.6セントが下値サポートとなりそうですが、もしここを下抜けることがあれば、500セントを割り込む可能性もありそうです。

注目の経済指標、イベント(3月8日~3月14日)

* 3月8日(月) 日1月国際収支

* 3月9日(火) 米1月卸売在庫、米USDA輸出検証高、日10-12月期GDP、欧10-12月期GDP

* 3月10日(水) 米USDA世界需給報告、中2月CPI/PPI、米2月CPI

* 3月11日(木) 米EIA原油在庫、ECB3月政策金利、米新規失業保険申請件数、米USDA輸出成約高

* 3月12日(金) 英1月貿易収支、独2月CPI、欧1月鉱工業生産指数、米2月PPI

* 3月13日(土) 米3月ミシガン大学消費者信頼感指数、米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション

* 3月14日(日) 米サマータイム開始


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