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ウィークリーレポート 2021.2.22


金は下げ止まり?

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は19日、前週比45.8ドル(2.51%)安い、1,777.4ドルで取引を終えました。

新型コロナワクチンの普及や米追加経済対策で、景気の回復が一段と進むとの見方が広がり、米国債利回りが上昇を続けていることが、金価格の下押し要因となっているようです。

一方で、大規模な米経済対策成立への期待は、金のインフレヘッジ需要の高まりにもつながり、金価格の支えとなっている面もあるとみられます。

今週は、米CB消費者信頼感指数や第4四半期の実質GDPの他、FRBがインフレ指標として重視しているPCEデフレーターの発表があり、注目されそうです。また、ドル指数や米国10年債利回りの動向が、金相場の動向に影響を与える状況が続きそうです。

NY金先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、雲の下限付近まで下げ、大陰線となりました。一時昨年11月末の安値を下回る場面もあり、値位置はさらに弱気に傾いています。MACDがマイナスとなり、目先の動きは弱くなりそうですが、昨年12月以降の値動きをなぞるように、やや上へ戻す可能性もありそうです。

今週の目安としては、下向きのトレンドライン1,830ドル付近、転換線1860.8ドル付近が、強い上値抵抗となりそうです。一方、雲の下限1767.7ドルが引き続き下値サポートとなりそうですが、ここを下抜けた場合は、一段安となる可能性もありますので、今週の値動きには注目です。


原油は上昇一服か

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は19日、前週比0.21ドル(0.35%)安い、59.26ドルで取引を終えました。

前週末からテキサス州など米南部を襲った大寒波の影響で、一時62.29ドルまで上昇しましたが、停止していた採掘や製油所が再稼働する見通しとなり、先週末とほぼ同じ水準まで戻しました。

一方で、OPEC+の4月以降の減産をめぐり、サウジアラビアとロシアの立場の違いが明確になる中、減産幅の大幅な縮小懸念から、上値は重くなっているようです。

今週は、各国の景気動向とともに、減少が続いている米原油在庫や、3月4日に会合を控えたOPEC+の動向にも注目が集まりそうです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線・基準線を上離れたまま、ほぼ横ばいで推移し、値位置は強気を維持しています。引き続き、調整の下げに注意が必要となりそうですが、先週までと変わらず、ストキャスティクスは80%以上を維持していますので、買い支えは強そうです。

今週は、ボリンジャー+1σの55.45ドル、転換線の54.74ドルが、下値サポートライン及び調整下げの目安となりそうです。ここを下抜けた場合は200週移動平均の51.56ドル付近までの下げもあるかもしれません。引き続き、価格は昨年2月の高値を上回っていますので、昨年1月の高値65.65ドルを試す展開も十分考えられますが、そのためには、新たな材料が必要となりそうです。


銅は過去最高値へ?

NY銅先物市場 概況と見通し

NY銅先物は19日、前週比0.2860ドル(7.55%)高い、4.0740ドルで取引を終えました。

銅価格は、需給のひっ迫懸念を受けて、年初から50%以上上昇しており、2011年9月以来の高値水準となっています。USGSは、2020年の銅生産量が、前年比2%減となったとの試算を示しています。

NY銅先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線付近から7%超上昇し、終値は転換線を大きく上離れて大陽線で引けました。値位置はかなり強気に傾いていると言えそうですが、転換線からかなり上離れた水準にありますので、転換線付近までの下げはあるかもしれません。NY銅先物の過去最高値は、2011年2月につけた4.6495ドルですが、今後、ここを目指す可能性も十分ありそうです。


注目の経済指標、イベント(2月22日~2月27日)

* 2月22日(月) 独2月Ifo景況感指数

* 2月23日(火) 米USDA輸出検証高、英1月雇用統計

* 2月24日(水) 米2月CB消費者信頼感指数、独10-12月期実質GDP

* 2月25日(木) 米EIA原油在庫、欧2月消費者信頼感指数、米10-12月期実質GDP、米1月耐久財受注、米新規失業保険申請件数、米USDA輸出成約高

* 2月26日(金) 印10-12月期実質GDP、米1月PCEデフレータ、米2月シカゴ購買部PMI

* 2月27日(土) 米2月ミシガン大学消費者信頼感指数、米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション


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