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ウィークリーレポート 2021.2.8


金はインフレ懸念がカギに

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は5日、前週比37.3ドル(2.02%)安い、1,813.0ドルで取引を終えました。

先週は、一転してバイデン新政権による追加経済対策の成立への期待感が広がり、株式などリスク資産へ資金が流れたことから、安全資産の金は売られやすくなったようです。

また、ドル指数や米国債利回りの上昇傾向が続いたことも、金価格の弱材料となったとみられます。

一方で、追加経済対策の実施によるインフレ懸念が、金価格を支えている面もあるようです。

大規模な米経済対策が早期に実施されることへの期待が高まっていますが、大幅なインフレ加速や株式市場でのバブルのリスクを指摘する声もあり、金相場にも影響が出てくるかもしれません。

NY金先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、上値を転換線で抑えられ、一時心理的節目とされる1800ドルを割り込みましたが、終値は1800ドルを上回って引けました。今週も引き続き1800ドルは強いサポートとして意識されそうですが、上値も重い展開が続きそうです。

今週の目安としては、雲の上限1845.7ドル付近、転換線1873.6ドル付近が、引き続き強い上値抵抗となりそうです。ここを上抜けると、基準線1895.9ドルを試す展開が予測されます。一方、1月の安値1800.8ドル、雲の下限1767.7ドルが下値サポートとなりそうですが、ここを下抜けた場合は、一段安となる可能性もありそうです。


原油は上昇基調続くか

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は5日、前週比4.65ドル(8.91%)高い、56.85ドルで取引を終えました。

新型コロナ新規感染者数に減少傾向が見られることや、米追加経済対策による景気回復期待が高まったことに加え、寒波による燃料需要の増加予測を受け、原油価格は大きく上昇しました。

一方、2月1日からサウジアラビアが行っている日量100万バレル規模の追加減産への期待や、米原油在庫が5週連続で減少したことなども、原油価格の支えとなっているとみられます。

先週のOPEC+委員会では、高い減産順守率と、減産規模の維持により市場は供給不足となり、過剰在庫の解消が進むとの見方が示されました。今週も、需給に関する材料には注目が集まりそうです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線・基準線を上離れたまま、大陽線で引けました。200週移動平均線からも上離れ、値位置は強気に傾いています。急騰しましたので、今後、調整の下げもありそうですが、先週までと変わらず、ストキャスティクスは80%以上を維持していますので、引き続き買い支えは強そうです。

今週は、転換線の51.60ドル、200週移動平均の51.38ドルが、下値サポートライン及び調整下げの目安となりそうです。ここを下抜けた場合は基準線の45.57ドル付近までの下げもあるかもしれません。一方で、遅行スパンが雲を上抜け、価格は昨年2月の高値を上回ってきましたので、上方向へ動きやすい状況と言えそうです。


大豆は需給報告で動く?

シカゴ大豆先物市場 概況と見通し

シカゴ大豆先物は5日、前週比3.2セント(0.24%)安い、1,366.6セントで取引を終えました。

大規模な輸出報告や、期末在庫率のさらなる低下が予測され、大豆価格を支える一方、南米の収穫高が史上最大規模になるとの見通しを受け、上値を抑えられているようです。

今週は、9日の米農務省による世界需給報告の結果次第で、大きく価格が動く可能性もありそうです。

シカゴ大豆先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線を大きく上離れ、やや下ヒゲの長い小陰線で引けています。値位置は強気を維持していますが、転換線から上離れた水準にありますので、転換線1298.7セント付近までの下げはあるかもしれません。一方で、直近高値の1436.4セントを超えてきますと、2014年の高値1536.6ドルを目指す展開となる可能性もありそうです。


注目の経済指標、イベント(2月8日~2月13日)

* 2月8日(月) 日12月国際収支

* 2月9日(火) 米USDA輸出検証高、独12月貿易収支

* 2月10日(水) 英10-12月期実質GDP、米USDA2月需給報告、中1月CPI/PPI、米1月CPI

* 2月11日(木) EIA原油在庫、OPEC2月月報、米新規失業保険申請件数、米USDA輸出成約高

* 2月12日(金) EIA2月短観、ユーロ圏12月鉱工業生産指数

* 2月13日(土) 米2月ミシガン大学焼死者信頼感指数、米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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