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ウィークリーレポート 2021.1.25


金相場は反転の兆しも?

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は22日、前週比26.3ドル(1.44%)高い、1856.2ドルで取引を終えました。

先週は米国債利回りの上昇が落ち着いたことや、バイデン新政権による大規模な経済対策への期待から、金価格は反発したようです。

一方、ドル指数の反発や米経済対策の遅れへの懸念から、やや下げる場面も見られました。今週も、引き続き国債利回りやドルの動きには注目する必要がありそうです。

今週のFOMCでは、量的緩和を長期維持する姿勢が改めて強調され、米長期債利回りの上昇基調に対応してくる可能性があります。そうなると、金利・ドル下げ→金買いにつながる可能性もあり、注目です。

NY金先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、一時転換線を上回る場面もありましたが、終値は転換線の下で引けています。値位置はやや弱気を維持しています。ストキャスティクス%Kが反転してきましたので、これが%Dを上抜けてくると、弱気相場が反転する可能性も出てきそうです。

今週の目安としては、下向きのトレンドラインと転換線が重なる1864.9ドル付近、基準線の1928.2ドル付近が、引き続き強い上値抵抗となりそうです。一方で、雲の上限1882.2ドル、直近安値の1800.8ドルが下値サポートとなりそうですが、ここを下回ると一段安となる可能性もあります。


原油は再び上値重く

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は22日、前週比0.15ドル(0.29%)安い、52.27ドルで取引を終えました。

引き続き、OPEC+の協調減産や、米新政権の経済対策による景気回復期待などが、原油価格を支えているとみられます。

一方で、新型コロナ感染拡大に歯止めがかからず、原油需要を支える中国での感染拡大が見られることで、原油需要の減少懸念が広がり、原油価格の上値を抑えているようです 。

国際エネルギー機関(IEA)の月次石油市場レポートでは、2021年の原油需要が日量30万バレル下方修正されました。原油需要の回復に時間がかかることになれば、原油価格の上値が重い状況も続きそうです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線・基準線を上離れたまま、実体の小さい陽線で引けました。200週移動平均の上にとどまっており、値位置は強気を維持しています。先週と変わらず、ストキャスティクスは80%以上を維持していますので、引き続き買い勢力の強さがうかがえます。

今週の目安としては、200週移動平均の51.26ドルが下値サポートとなりそうですが、ここを下抜けた場合は、転換線の48.93ドル付近までの下げがあるかもしれません。一方で、遅行スパン上の200日移動平均53.31ドルは、強い上値抵抗ラインとなりそうです。


シルバーはやや強気に

銀先物市場 概況と見通し

NY銀先物は22日、前週比0.690ドル(2.77%)高い、25.555ドルで取引を終えました。

金価格の反発で、銀価格も反発していますが、米追加経済対策による景気回復期待を受けて、工業用需要の割合が多い銀価格の上昇率が、金よりも大きくなったようです。

今後は、バイデン政権によるクリーンエネルギー政策なども、銀相場の材料となってきそうです。

NY銀先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線を上回り、終値は基準線で抑えられる形で引けました。値位置はやや強気に傾きましたが、基準線25.862ドルは強い抵抗となりそうです。逆にここを上抜けた場合は、上方向に動きやすくなると考えられ、直近高値の28.105ドルを試す展開になるかもしれません。


注目の経済指標、イベント(1月25日~1月31日)

* 1月25日(月) 独1月Ifo景況感指数

* 1月26日(火) 米USDA輸出検証高、英12月雇用統計

* 1月27日(水) 米1月CB消費者信頼感指数、米12月耐久財受注

* 1月28日(木) EIA原油在庫、米1月政策金利、米10-12月期実質GDP、米新規失業保険申請件数、米USDA輸出成約高

* 1月29日(金) 独10-12月期実質GDP、米12月PCEデフレータ、米1月シカゴ購買部PMI

* 1月30日(土) 米1月ミシガン大学消費者信頼感指数、米オイルリグ稼働数、CFTC週間投機筋ポジション

* 1月31日(日) 中1月製造業PMI


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