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金、銀、白金の見通し


コメントへのご質問有難うございます<(_ _)> 今回は、リクエストにお答えして、ゴールド・シルバー・プラチナ価格の見通しを書かせていただきます。拙い分析ではございますが、ご参考にして頂ければ幸いです。


金(ゴールド)価格見通し

金価格は今月、米国債利回り(金利)の急騰を受けて、急落しました。基本的に、金投資には金利がつきませんので、金利が上がると金は売られやすく、金利が下がると金は買われやすくなる傾向があります。

NY金先物(日足) ※クリックで拡大
米国10年債利回り(日足) ※クリックで拡大

国債利回りの上昇は、いわゆる「トリプルブルー」の実現で大規模な追加経済対策が行われることへの期待とともに、米国債の増発も意識されたことが要因とみられます。(国債価格の下落は、国債利回りの上昇を意味します)

ただ、長期の米国債利回りは、海外の投資家が米国債の買いを考える水準に近づいているとの見方もあり、実際に足元では1.1%前後でもみ合っています。

また、国債利回りの上昇はインフレ期待の高まりにもつながりますので、金がインフレヘッジのために買われる傾向も強まってくる可能性があります。

米大統領就任演説で、さらなる追加の経済対策への言及があれば、国債利回りの上昇で金価格が下落する可能性もありますが、その場合、一時的な影響にとどまるのではないかと考えております。

一方、米ドル指数の状況も、足元の金価格に影響を与えているようです。

米ドル指数(日足) ※クリックで拡大

ドル建ての金価格は、米ドルの価値を指数化した米ドル指数が上昇すると下落し、逆にドル指数が低下すると金価格は上昇する傾向があります。

次期米財務長官に指名されたジャネット・イエレン氏は、現地時間19日の指名公聴会で、トランプ氏が進めてきたような輸出拡大のためのドル安を追求しない方針を示す見通しとなっています。この材料ですぐに大幅なドル高となる可能性は低そうですが、相対的にドル指数が上昇しやすくなることは考えられますので、金価格には下押し圧力がかかりやすくなるかもしれません。

また、バイデン次期米政権による大規模な追加経済対策による「カネ余り」への懸念や、景気回復期待によるリスクオンの流れは、ドル安要因となりますので、その意味でも、20日の大統領就任演説は注目されます。

長期的には、まだ金のファンダメンタルズは引き続き強い状況と見ておりますが、今週は金利・ドル要因で大きく動く可能性もありそうです。


銀(シルバー)・白金(プラチナ)価格見通し

銀・白金価格に関しては、バイデン新大統領の選挙公約でもあるグリーンエネルギー関連分野インフラの大型投資の見通しの影響を受ける可能性があります。

銀価格については、太陽光パネルの設置が増えることによる銀需要の増加期待が高く、サクソバンクやブルームバーグは、今年の銀価格は50ドルを超える可能性もあるとの見方を示しています。

もちろん、銀価格は、金価格の値動きの影響を強く受ける傾向がありますので、金相場の材料にも注目しておく必要がありますが、工業用需要の割合が大きいため、グリーンエネルギー政策の推進や、景気回復期待の高まりは、銀価格のプラス材料となるかもしれません。

また、白金価格は、水素燃料の普及に向けた取り組みで、需要が高まることが予測されています。こちらも、グリーンエネルギー政策の推進や、景気回復期待の高まりが、プラス材料となる可能性があります。

一方、銀価格・白金価格ともに、ドル高に傾くと下押しされる傾向がありますので、金と同様、ドル指数の動きには注意が必要となりそうです。

NY銀先物価格(日足) ※クリックで拡大
NY白金先物(日足) ※クリックで拡大


※あくまでも個人の相場観ですのでご参考程度になさってください。少しでもお役に立てれば幸いでございます。


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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