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ウィークリーレポート 2021.1.11


急落の金はどうなる?

金先物市場 概況と見通し

NY金先物は8日、前週比59.7ドル(3.15%)安い、1835.4ドルで取引を終えました。

米国でいわゆる「トリプルブルー」が実現する見通しとなったことで、追加経済対策への期待が高まり、週前半は金価格も支えられていました。

しかし、週後半には米国債利回りの急騰やドル指数の上昇を受けて、金利のつかない金には、売りが集中したとみられます。今週も、国債利回りやドルの動きには注目する必要がありそうです。

一方、週末の米雇用統計が8か月ぶりに悪化したにも関わらず、株式などリスク資産が買われる状況が続いていることも、安全資産の金需要を下押ししているようです。


NY金先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線を下回り、上ヒゲの長い陰線で引けました。値位置はやや弱気に傾いています。また、ストキャスティクスが再び下向きに転じていることからも、売り勢力が強くなっていることが分かります。今週の目安としては、転換線の1864.9ドル・下向きのトレンドライン1892ドル付近、基準線の1928.2ドルが上値抵抗となりそうです。また、直近安値の1767.2ドルを下回ると、下落の勢いが強まってくる可能性もあります。


原油は強気継続

原油先物市場 概況と見通し

WTI原油先物は8日、前週比3.72ドル(7.67%)高い、52.24ドルで取引を終えました。

4日のOPEC+会合で、2月・3月は日量7.5万バレルの小幅な増産に止めることが決定されたことに加え、サウジが日量100万バレルの追加減産を行うと表明したことが、原油価格を押し上げたようです。

また、EIA発表の米原油在庫量が4週連続で減少したことや、米国で追加経済対策への期待が高まっていることも、原油価格を支えているとみられます。

一方で、新型コロナ感染拡大に歯止めがかからず、経済活動の規制なども各国で続いていることが、引き続き原油価格の重石となりそうです。

WTI原油先物 チャート分析(週足)

先週の週足チャートは、転換線・基準線を上離れたまま、陽線で引けました。値位置はやや強気を維持しています。ストキャスティクスは80%以上を維持していますので、引き続き買い勢力の強さがうかがえます。今週の目安としては、200週移動平均の51.24ドル、転換線の46.45ドル、基準線の43.20ドルが下値サポートとなりそうです。また、3月の急落前高値54.66ドルを上回ると、上昇の勢いが強まりそうです。

注目の経済指標、イベント(1月11日~1月16日)

* 1月11日(月) 中12月CPI/PPI

* 1月13日(水) USDA12月需給報告、EIA短観、ユーロ圏11月鉱工業生産指数、米12月CPI

* 1月14日(木) EIA米原油在庫、OPEC月報、米新規失業保険申請件数、USDA輸出成約高

* 1月15日(金) 英11月貿易収支、米12月PPI、米12月小売売上高、米1月NY連銀景気指数

* 1月16日(土) 米1月ミシガン大学消費者信頼感指数、米リグ稼働数、CFTC投機筋ポジション


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