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急騰間近…!?


出遅れているのは…

今年の金融相場は、まさに「ジェットコースター」のような値動きとなっています。コロナ禍の中、金や株価は3月の大幅な下げから、大きく上昇しました。

そんな中、出遅れているのが原油です。年初の水準からは、まだ30%ほど低い水準までしか戻せていません。

しかし、原油はここから一気に遅れを取り戻しそうな雰囲気になってきました(^^)/


原油プラス材料①:ワクチン開発

今月に入り、ファイザーとバイオNテック、モデルナが、開発中の新型コロナワクチンに高い効果が認められたと、相次いで発表しています。

米アレルギー・感染研究所のファウチ所長は、ファイザーのワクチン治験結果を受けて「来年末には日常を取り戻せるだろう」と発言しています。

新型コロナ感染拡大の影響が大きかった分、ファイザーが治験結果を発表した週の原油価格の上昇率は大きくなったようです。ダウ平均の約4%上昇に対し、WTI原油は約8%の上昇となりました。

11月18日には、ファイザーが開発中の新型コロナワクチンについて、最終分析での予防効果が95%に達したと発表し、年内にもワクチンが実用化される可能性がでてきました。

ファイザーやモデルナ以外にも、世界各国で新型コロナワクチンの開発が続いていますので、今後もワクチン実用化に向けた動きは加速していきそうです。そうなれば、原油相場が押し上げられる可能性も高まりそうです。


原油プラス材料②:供給不足の可能性

コロナショック後、原油価格を支えてきたOPEC+の協調減産ですが、ワクチン開発でコロナが終息へ向かえば、減産は終了するのでは? という気がしますよね(゜o゜)

ただ、ワクチンが実用化されても、すぐに原油需要が回復するわけではありません。IEAは、ワクチンがあっても、原油需要が大きく回復してくるのは、早くとも2021年後半になるとの見通しを示しています。

また、サウジアラビアをはじめとする中東産油国の財政は、長引く原油安でかなり苦しくなっているようです。これまでの赤字分も含めて財政を建て直すためには、原油価格の上昇が不可欠と考えられます。

☛ 参考:中東産油国の窮状 原油安で財政赤字拡大

となると、OPEC+が協調減産をすぐにやめるとは考えにくく、足元では逆に減産幅の拡大も検討していると伝えられています。

一方で、2019年に世界最大の産油国となった米国では、原油安によるシェール企業の倒産、新規投資の減少、政権交代による規制強化などによって、シェールオイルの生産が大きく減少する可能性も指摘されています。

☛ 参考:続・米シェール企業倒産の現状
☛ 参考:バイデン政権と原油価格

当面は、原油の供給量が急増することはなさそうです。逆に、ワクチンが速やかに提供され、経済活動が回復してくれば、原油の需要は急増する可能性があります。需給のギャップが大きくなれば、一時的に原油価格が急騰することも十分考えられますね!(^^)!

☛ 参考:JPモルガンが原油100ドル予測!?


原油プラス材料③:原油の必要性

化石燃料からクリーンエネルギーへの転換に向けた努力が進められる中、石油需要は大きく減少するのでは、との見方も広がっています。

確かに、再生可能エネルギーの普及を加速させる動きは、活発になってきているようです。日本では、菅首相が2050年までに「カーボンニュートラル」を達成すると宣言していますし、今週も、英政府がガソリン車とディーゼル車の新車販売を2030年までに禁止すると発表しています。

しかし、化石燃料の使用がいきなりゼロになるわけではありません。相応の時間をかけて、徐々に減らしていくことになるでしょう。

実際、IEAが10月に公表した世界エネルギー見通しでも、再生可能エネルギーの需要が大きく増える一方で、石油への需要は、2021年以降も緩やかに増加する予測となっています。

10年・20年スパンで見ればともかく、数年で原油の価値がなくなることはなさそうです。むしろ、再生可能エネルギーの普及は、原油価格がそれなりに高くないと(コストの問題で)進みにくくなってしまう面がありますので、ある程度の原油高は必要とされるのかもしれません。


✿✿✿✿✿

すでに「高すぎる」水準とも言われる株などと比べ、原油はまだ割安水準と言えそうです。満を持しての原油の上昇には、少し期待しています(*^^)v


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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