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OPEC 11月月報


注目データ:OPEC 11月月報

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OPECの最新月報の概要を見てみましょう。


原油価格の推移

10月のOPEC参照バスケット価格は前月比3.5%安い40.08ドル、ICEブレント原油先物価格は前月比35セント安い41.52ドル、NYMEX WTI原油先物価格は同7セント安い39.55ドルとなりました。

ブレント先物の投機筋買い越し幅は若干増えましたが、WTI先物はやや減少しています。先物市場では、10月も引き続きコンタンゴとなっており、需給は緩んだままのようです。


世界経済の見通し

2020年の世界経済成長率は、前回から0.2%下方修正され、世界平均でマイナス4.3%、2021年もプラス4.4%に下方修正されました。

2020年のプラス成長は中国だけですが、欧米の成長率はやや上方修正されました。ただ、2021年の成長率予測は下方修正されており、新型コロナの経済への影響が長引く見通しとなっているようです。


世界の石油需要

2020年の石油需要見通しは、前年比で日量約980 万バレル減の日量約9,000万バレルとなり、10月月報時点の予測から30万バレル下方修正されました。

2021年の世界の石油需要も、10月月報から日量約30万バレル下方修正され、2020年比で日量約620万バレル増の同9,650万バレルとなる見通しです。

新型コロナの感染拡大を受け、OPECも需要見通しを切り下げてきています。


世界の石油供給

2020年のOPEC非加盟国の石油供給量は、前月の見通しから日量約6万バレル下方修正され、前年比で同240万バレル減の日量約6,273万バレルとなる見通しです。

米メキシコ湾油田の生産減に加え、長引く原油安の影響で、ノルウェーやメキシコなどの生産量も、予想を下回る見通しとなりました。

OPEC非加盟国の2021年の産油量は、日量約6万バレル上方修正され、2020年比で同95万バレル増の日量約6,368万バレルとなる予測となっています。

ただ、この増加は、2020年の減少分が回復するもので、新規開発による増産ではないことに注意が必要です。

一方、OPECの10月の産油量は、前月比で日量約32万バレル増加し、日量約2,439万バレルとなったようです。


商業石油在庫の推移

9月のOECD商業石油在庫は、前月比1,530万バレル減の約31.79億バレルと、前年同期比で約2.37億バレル増、5年平均より約2.1億バレル多くなっています。

内訳は、原油在庫が前月比約1,300 万バレル減、石油製品在庫が同220万バレル減となっています。依然として在庫量は高い水準となっていますが、徐々に減ってきているようです。


原油需給バランス

2020年のOPEC原油に対する需要は、前年比で日量約720万バレル減の日量2,210万バレルと、前月から日量20万バレル下方修正されました。

2021年は、2020年比で日量約520万バレル増の日量2,740万バレルと、こちらも前月から日量60万バレルの下方修正となりました。

2020年1Qと2Qは大幅な供給過剰となっていましたが、3Qの需給バランスについては、日量約68万バレルの供給不足だったとの見方が示されています。


OPEC+は来年1月から減産幅を縮小する予定となっていますが、新型コロナ感染拡大による需要減を受けて、現在の減産幅を維持・拡大することも検討しているようです。11日には、アルジェリアのエネルギー相が「必要があれば減産幅を拡大する」と発言しています。

ただ、10月の月報を見ますと、来年1QのOPEC原油に対する需要は日量約2,685万バレルと予測されていますが、これに対し、今年3QのOPEC産油量は、同2,383万バレルとなっています。

つまり、OPECは日量約300万バレル増産する余地がある、という見方が示されていることになります。もちろん、今後予測値は変わっていくかもしれませんが、OPECは予定通り減産幅を縮小するつもりなのかもΣ(゚Д゚)!?


来週は16・17日にOPEC+のJTC・JMMCがありますし、11月30日・12月1日にはOPEC総会・OPEC+会合もありますので、協調減産の行方に注目ですね(*^^)v


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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