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急騰する?しない?


コラム:急騰する?しない?

今年の春、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、世界各国でロックダウンが行われました。人々の移動が制限され、燃料油需要を中心に、石油製品への需要は大きく減少しました。

4月に原油価格が急落したのは、これが一つの原因だったと考えられます。

その後、中国を筆頭に、徐々に経済活動が再開されていきました。一時は需要の回復にともなって、原油価格は急騰するのでは、との見方もありましたが、コロナ前の水準に戻らないうちに、今、再びロックダウンの導入が相次いでいます。

今週、米原油在庫が大幅減となったにもかかわらず、原油相場が弱気に傾いていることからも、ロックダウンの「トラウマ」の影響がいかに大きいかが分かります。

この弱気相場は今後半年は続く、との見方もあるようです。

一方、原油価格を上げるために協調減産に取り組んでいるOPEC+は、この事態を受け、対応を検討しているようです。

OPEC+は、今年5-7月に日量約970万バレル規模の減産を行い、8月以降は減産幅を同770万バレルに縮小して、協調減産を続けています。

来年1月以降は、日量約580万バレル規模へと、減産幅をさらに縮小する予定でしたが、現在の減産規模を来年7月まで継続するという話もあります。サウジアラビアをはじめとする中東諸国では、減産幅を拡大する案まで検討されているようです。

とはいえ、やはり新型コロナのワクチンや治療法が開発されないことには、原油需要はコロナ前の水準には戻らなさそうです。ただ、そうなった時には、需要回復期待が一気に高まって供給の増加が追いつかず、原油価格を押し上げる可能性もあります。

また、4月の原油需要の減少幅も、当初は日量1,600万バレルと試算されていましたが、現在では1,000万バレル弱だったとみられています。足元もそうですが、弱気な時は、弱い材料が意識されやすいのかもしれません…(・_・;)

ということは、新型コロナの状況次第で、原油価格急騰のタイミングが訪れるかもしれません。「強気相場は、悲観の中に生まれる」とも言いますし、今後の原油相場には少し期待しています(*^^)v


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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