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原油は上昇の足固め? 小幅な値動き続く 


原油先物市場 概況(2020年10月12日~10月16日)

WTI原油先物は16日、前週比0.52ドル(1.28%)高い、41.12ドルで取引を終えました。

欧米での新型コロナ感染拡大により、経済活動の規制強化が相次いでいることで、原油需要の下押し懸念が高まり、原油価格にも下押し圧力がかかったようです。

一方で、米原油在庫の減少や、OPEC+の協調減産への期待が、原油価格を支えているとみられます。

15日には、OPECのバルキンド事務局長が、原油需要の回復が遅れているとの認識を示した上で、OPEC+は原油価格が再び暴落することはないと保証する、と発言し、注目されました。

今週の原油価格見通し

引き続き、新型コロナ感染拡大の影響で、原油価格には下押し圧力がかかりそうです。

ただ、OPEC+が原油需要の減少に対応することへの期待が、原油価格の支えとなっているとみられ、具体的な対応策が出てくると、さらに価格が押し上げられる可能性もあります。

また、中国の7-9月期GDPが好調だったことも、好材料となりそうです。

一方、イランの武器禁輸が解かれ、UAEやカタールなど周辺国に軍拡の動きが見られるなど、中東地域の地政学リスクが原油相場に影響を与える可能性も出てきており、注意が必要です。


先週の週足チャートは、転換線に支えられ、実体の小さい陽線で引けました。基準線が上向きに転じたことで、やや強気に傾くかもしれません。今週の目安としては、直近高値の43.78ドル-同安値の36.13ドルの範囲での動きが予測されますが、レンジを抜けた場合、抜けた方向への動きが大きくなりそうです。

一方、日足チャートは200日EMAを上抜けた後、安値は転換線まで下げたものの、実体は200日EMAを上回ったまま引けました。上値は重いものの、買い支えも強くなっているようです。今週の目安としては、転換線40.2ドル付近、雲の上限39.9ドル付近、基準線39.1ドル付近が下値サポートとなりそうです。今週末の終値が200日EMAを上回っていれば、上昇への足固めとなるかもしれません。


注目の経済指標、イベント(10月19日~10月24日)

* 10月19日(月) 中7-9月期実質GDP、中9月小売売上高

* 10月20日(火) ユーロ圏8月経常収支、米9月住宅着工件数

* 10月21日(水) 英9月CPI/PPI、EIA米原油週間在庫統計

* 10月22日(木) 米地区連銀経済報告、ユーロ圏10月消費者信頼感指数、米新規失業保険申請件数 

* 10月23日(金) ユーロ圏10月製造業・非製造業PMI

* 10月24日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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