金先物市場 概況(2020年10月5日~10月9日)
NY金先物は9日、前週比18.6ドル(0.98%)高い、1926.2ドルで取引を終えました。
週初めには米追加経済対策への期待が高まり、インフレヘッジ先として金が買われやすくなりましたが、6日にトランプ米大統領が与野党協議の停止を指示したとツイートすると、一転して売られました。
その後、トランプ氏が個別に経済対策を実施するよう議会に求めたことや、大統領選で民主党のバイデン氏有利との見方が広がったことで、再び経済対策への期待が高まり、金は買われやすくなったようです。
また、週末にかけてドル指数が下落したことも、金価格の支えとなったとみられます。
米ドル指数は2週続落となり、前々週の上昇分をほぼ打ち消した形となっています。
今週の金価格見通し
11日時点で、新型コロナウイルスの感染確認は、196以上の国・地域で、3,729万人以上に広がり、死者は107万人以上に上っています。
米政府による追加経済対策をめぐる与野党協議進展への期待が、引き続き金価格の支えとなりそうです。
また、米大統領選に向けて不確実性が非常に高くなっていることも、原油価格のサポート材料となっているとみられます。
ただ、状況の変化でプラス材料がマイナス材料に転じる可能性もあり、注意が必要な週となりそうです。
先週の週足チャートは、基準線に支えられて反発し、下向きのトレンドライン付近で陽線で引けました。今週の目安としては、基準線1877.7ドルを下抜けると、雲の上限1670ドル付近へ向けて下げていく可能性もある一方、転換線1937.8ドルを上抜ければ、さらに上昇することも考えられます。
一方、先週の日足チャートは、転換線付近まで下げたものの、週末には基準線を上抜け、雲の下限付近で引けました。トレンドラインを上抜け、やや強気に傾いたと言えそうですが、雲の中に入っており、上値は重くなる可能性もあります。今週は、基準線の1917ドル付近が下値サポート、雲の上限1969ドル付近が上値抵抗となり、突破した場合、その方向への勢いが強まりそうです。
注目の経済指標、イベント(10月12日~10月17日)
* 10月13日(火) 中9月貿易収支、英9月雇用統計、ユーロ圏10月ZEW景況感指数、米9月CPI
* 10月14日(水) ユーロ圏8月鉱工業生産指数、米9月PPI
* 10月15日(木) 中9月PPI/CPI、米10月フィラデルフィア連銀景況指数、米10月NY連銀製造業 景気指数、米新規失業保険申請件数
* 10月16日(金) 米9月小売売上高、米鉱工業生産指数、米10月ミシガン大学消費者信頼感指数
* 10月17日(土) CFTC 金先物 週間投機筋ポジション
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商品先物取引は委託に際して証拠金等の預託が必要になります。最初に預託する当社必要証拠金額は商品により異なりますが、2023年6月5日現在最高額は取引単位(1枚)当り1,500,000円、最低額は取引単位(1枚)当り20,000円です。国内商品市場取引の必要証拠金額は、毎週日本証券クリアリング機構にて発表されるプライス・スキャンレンジと同額です(損失限定取引を除く)。ただし、実際の取引金額は当社必要証拠金の額の約20倍という著しく大きな額になります。また証拠金等は、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり、注意が必要です。ただし、その額は商品や相場変動により異なります。
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