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原油は上値重く サポート材料の解消で


原油先物市場 概況(2020年10月5日~10月9日)


WTI原油先物は9日、前週比3.55ドル(9.58%)高い、40.60ドルで取引を終えました。

前週の下げの反動とともに、米ハリケーンや、ノルウェーのストライキの影響による供給減懸念が、原油価格を押し上げたようです。

週末には、米ハリケーンの影響で製油所稼働率が低下する懸念や、ノルウェーのストライキ解消により、逆に原油価格は下押しされたとみられます。

また、米オイルリグ稼働数が回復し始めていることも、原油価格のマイナス材料になったようです。



今週の原油価格見通し

先週、一時的な供給減懸念で押し上げられた原油価格は、材料がなくなったことで、再び上値が重くなりそうです。

ハリケーン「デルタ」の上陸により、米メキシコ湾岸地域では停電が発生しているようです。今週、製油所の再稼働が遅れると、原油需要が減少する可能性もあります。

また、産油国リビアで、同国最大のシャララ油田のフォースマジュールが解除されたと伝えられていますので、リビアの産油量が増加するとの見通しが、原油価格を下押しすることも考えられます。

一方で、今週は、OPECの月報とIEAの月次石油市場レポートが発表され、注目が集まりそうです。



先週の週足チャートは、転換線の下から、転換線付近まで上昇し、やや実体の長い陽線で引けました。今週は雲を上抜けるとみられ、やや強気に傾くかもしれません。今週の目安としては、転換線39.96ドルが支持/抵抗線となりそうです。直近高値の43.78ドルを上抜ければ、強気相場入りする可能性もあります。

一方、日足チャートは転換線・基準線を上抜けましたが、200日EMAに上値を抑えられ、陰線で引けました。今週の目安としては、転換線・基準線のあるの39.0ドル付近が下値サポート、200日EMA40.87ドル付近が上値抵抗となりそうですが、ここを抜けると、抜けた方向への動きが出てくる可能性があります。


注目の経済指標、イベント(10月12日~10月17日)

* 10月13日(火) 中9月貿易収支、OPEC 10月月報、ユーロ圏10月ZEW景況感指数、米9月CPI

* 10月14日(水) ユーロ圏8月鉱工業生産指数、IEA 10月OMR、EIA米原油週間在庫統計

* 10月15日(木) 中9月PPI/CPI、米10月フィラデルフィア連銀景況指数、米10月NY連銀製造業 景気指数、米新規失業保険申請件数

* 10月16日(金) 米9月小売売上高、米鉱工業生産指数、米10月ミシガン大学消費者信頼感指数

* 10月17日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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