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「夢のエネルギー」 早期実用化の可能性も

火力発電のようにCO₂を排出することがなく、原子力発電よりも安全に大規模発電ができる「夢のエネルギー」として注目される「核融合発電」。

実現には数十年かかるとも言われていましたが、今後10年以内に実現可能との見方が出てきました。

核融合発電とは、太陽の内部で起きている「核融合反応」を地上で再現し、それによって生み出されるエネルギーを利用する発電方法です。

燃料に用いられるのは、水素の同位体である重水素と三重水素です。これらは人工的に作ることができ、燃料1gで石油8トンを燃やした時と同等のエネルギーを生みだすことができると言われています。発電時にCO₂を排出することもありません。

また、同じく発電効率が高い原子力発電に比べて、核融合発電は極めて安全性が高いとされています。

原子力発電用の原子炉の中では核分裂反応が連鎖的に起こるため、暴走の危険があり、燃料の使用後には高レベルの放射性廃棄物も発生します。

一方、核融合発電の場合は、核分裂のような連鎖的な反応は起こらないため、原理的に暴走が起こらず、危険な廃棄物も発生しません。

ただ、核融合炉では、一億度以上の高温プラズマを生成し、容器に触れることなく閉じ込めなければならないなど、非常に高い技術が必要とされるため、実現には相当の時間がかかるとされていました。

しかし、MITとコモンウェルス・フュージョン・システムズ社(CFS)が今週発表した論文によりますと、実験により、高温のプラズマを生成し、閉じ込めることは可能であるとの結論に達したようです。

また、2021年から4年間は、装置の建造と試運転を含む第2段階の実験が行われるとのことです。

MITは、順調にいけば、2021年6月には建造に取りかかることができ、2025年には高温プラズマ生成と保持の実験を始められる、としています。

また、欧米やロシア、韓国、中国、インド、そして日本も参加する世界的プロジェクト、国際熱核融合実験炉(ITER)も、フランス南部で実験炉の建設を進めており、2025年の稼働を目指しています。

NASAは最近、常温で核融合を行う新たな技術を発表しました。

実用化にはまだまだ時間がかかるとみられますが、予想よりも早く「夢のエネルギー」が利用できるようになるかもしれません。


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