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金は弱気に傾く 早期反転の可能性も?

金先物市場 概況(2020年9月21日~9月25日)

NY金先物は25日、前週比95.8ドル(4.88%)安い、1866.3ドルで取引を終えました。

週初めには、大手金融機関が長期にわたってマネーロンダリングに関わっていたとの報道や、米中対立の激化への懸念もあり、株式や商品など幅広く売り注文が広がり、金も大きく売られました。

また、27日時点で、新型コロナウイルスの感染確認は世界196か国以上に広がっており、感染者数は3,291万人以上、99.8万人以上が亡くなっています。

先週は、特に欧州での感染拡大懸念から、ユーロに対してドルが買われたことでドル指数が上昇し、金価格の重石となった面もあるようです。

今週の金価格見通し

足元では、景気後退懸念が強まり、安全資産として、金よりもドルが選ばれやすくなっているようです。

また、米政府による追加経済対策が遅れ、FRBによる追加緩和も当面はないとの見通しから、金価格を支えていたインフレ懸念が後退したことも、金価格を下押ししているとみられます。

ただ、先行きの不確実性や低金利が、引き続き金価格を支えているとみられ、現在の下押し材料が弱まってくると、金価格は再び上昇を始める可能性もありそうです。

先週の週足チャートは、転換線の下から始まり、一時基準線付近まで下げた後、やや戻して大陰線で引けました。今週は、基準線の1863.7ドルを下抜けると、雲の上限1620ドル付近へ向けてさらに下げていく可能性もある一方、基準線で支えられれば、転換線1970ドルへ向けて再度上昇することも考えられます。

一方、先週の日足チャートでは、価格が雲を下抜け、週末には、やや下ヒゲが長く実体の小さい陰線で引けました。サポートを下抜け、弱気に傾いていると言えそうです。今週の目安としては、下値サポートが200日移動平均の1755ドル付近、上値抵抗は雲の下限の1900ドル付近になるとみられ、ここを突破した場合は、その方向への勢いが強まりそうです。

注目の経済指標、イベント(9月28日~10月3日)

* 9月29日(火) ユーロ圏9月消費者信頼感指数、米8月卸売在庫、米9月CB消費者信頼感指数

* 9月30日(水) 中9月製造業PMI、英4-6月実質GDP、独9月雇用統計、米9月ADP雇用者数、米4-6月実質GDP、米8月中古住宅販売成約指数

* 10月1日(木) 7-9月日銀短観、ユーロ圏8月雇用統計、米8月PCEデフレータ、米新規失業保険申請件数、米9月ISM製造業景気指数   

* 10月2日(金) 米9月雇用統計、米8月耐久財受注、米9月ミシガン大学消費者信頼感指数

* 10月3日(土) CFTC 金先物 週間投機筋ポジション


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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