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原油は弱気相場へ? 需要減懸念強く

原油先物市場 概況(2020年8月31日~9月4日)

WTI原油先物は4日、前週比3.20ドル(7.45%)安い、39.77ドルで取引を終えました。

水曜日にEIAが発表した、米国のガソリン需要が減少していたことをきっかけに、横ばいの動きを続けていた原油価格は、弱気に傾いたとみられます。

また、ロシアのノワク エネルギー相が、2020年の原油需要は、前年比で日量約900~1,000万バレル減となるとの見通しを示したことも、原油価格の重石となったようです。

一方、先週の米オイルリグ稼働数は前週比1基増と、依然として低水準で推移しています。

今週の原油価格見通し

WTI原油先物価格は、ほぼ横ばいの動きを続けていましたが、およそ1か月ぶりに40ドルを切りました。

相場は弱気に傾いているとみられ、マイナス材料に大きく反応しやすい地合と言えそうです。

7日がレイバーデイで、米国の祝日となっているため、API・EIAの米原油在庫統計の発表は週後半にずれ込む予定となっています。他に材料がなければ、少なくとも週後半まで、弱気相場が続くと思われます。

一方、サウジアラビアで再び、イエメンからの攻撃用ドローンが撃墜されたと伝えられるなど、中東での地政学リスクの高まりが、原油価格の支えとなる可能性もありそうです。

先週の週足チャートは、転換線を下抜けて、比較的実体の大きい陰線で引けました。値位置は弱気に傾いています。雲の下限をたどるような動きを見せていますので、今週は41.62ドル、その後は39~40ドルが、強い抵抗となりそうです。逆にここを超えることがあれば、強気相場へ向かう可能性もあります。

一方、日足チャートは、転換線・基準線・200日移動平均線も下回り、雲の上限に支えられた陰線で引けました。強いサポートだった41ドルを下抜けたことで、相場は一気に弱気に傾いたと言えそうです。今週は、雲の下限36~37ドルを下回れば下への勢いが強まりそうです。一方、サポートから抵抗に変わった41ドル付近を上抜ければ、上昇の勢いが強まることも考えられます。

注目の経済指標、イベント(9月7日~9月12日)

* 9月7日(月) 中8月貿易収支

* 9月8日(火) ユーロ圏4-6月実質GDP

* 9月9日(水) 中8月PPI/CPI、加9月中銀政策金利

* 9月10日(木) ユーロ圏9月ECB政策金利、米8月PPI、米新規失業保険申請件数   

* 9月11日(金) EIA米原油週間在庫統計、独8月CPI、英7月貿易収支、米8月CPI

* 9月12日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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