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原油価格回復に合わせて注目したいエネルギー株

トピックス:原油価格回復に合わせて注目したいエネルギー株

原油価格は、歴史的安値を付けた4月以降、OPEC+の減産や原油需要の回復に支えられ、徐々に回復しつつあります。

バンク・オブ・アメリカは、2021年前半には、原油市場は供給不足に傾き、原油価格は60ドルまで回復するとの見通しを示しています。

依然として新型コロナの影響は大きく、原油価格の上値も重い状況が続いていますが、本格的な価格回復が始まる前に、原油と合わせて注目したいエネルギー関連株をチェックしておきましょう。

配当狙いなら:フィリップス66【PSX】

フィリップス66は、米テキサス州ヒューストンに本社を置く中・下流エネルギー企業です。

2012年に、スーパーメジャーの一つ、米コノコフィリップスから分離独立しました。

(ちなみに、エネルギー企業は、事業内容から「上流:開発・生産」「中流:輸送」「下流:精製・販売」と区別されることがあります)

13の製油所を保有しているフィリップス66は、他の製油企業と同じく、新型コロナによる石油製品需要の落ち込みにより、大きな打撃を受けました。

フィリップス株価は、年初来45%超下落しています。

にもかかわらず、4半期配当金は1株当たり90セント、配当利回りは5.87%となっています。

ただし、直近の6四半期は、増配はされていません。

2020年のEPSは1.10ドル、2021年は5.10ドルになる見通しが示されています。

また、大豆油などから再生可能燃料を精製できるよう、サンフランシスコの製油所を改装し、2024年から稼働する計画となっています。

ESG投資ブームの波にも乗って行けるかもしれません。

メジャーの中では:シェブロン【CVX】

資金力のある大手企業は安心感がありますが、中でも米シェブロンはその代表と言えます。

シェブロンの株価は、年初来約29.7%下落していますが、エクソンモービルのマイナス41.1%や、エネルギーセクターETFのマイナス40.0%に比べると、よく踏みとどまっているようにも見えます。

シェブロンはここ数年、比較的小規模な設備投資を行ってきました。このような方針は、野心的な成長戦略よりも厳格な資本運用が求められる時代には、強みと言えるでしょう。

原油価格が急落した時も、真っ先に資本支出のカットを行い、2020年の資本支出を200億ドルから140億ドルまで縮小しました。

ウッド・マッケンジーは、ロイヤル・ダッチ・シェルとシェブロンを、最も原油安に強い企業として挙げています。

その他注目企業

■ウィリアムズ【WMB】

米ウィリアムズは、米オクラホマ州タルサに本社を置き、天然ガスパイプラインの運営事業を行っています。

2002年の財務危機の際は、ウォーレン・バフェット氏が緊急融資を行ったことでも注目されました。

パイプラインの使用料収入がメインですので、原油価格の変動に業績が左右されにくい企業でもあります。

■レンジ・リソーシーズ【RRC】

米レンジ・リソーシーズは、デラウェア州に拠点を置く、大手E&P企業です。

(E&P:Exploration and Production とは、石油・天然ガス等資源の探索・開発・生産を行う事業のことです。)

コロナショックを受け、苦境が続くエネルギー株の中で、レンジ・リソーシーズは年初来、約68.0%上昇しています。

3月末には、およそ30億ドルの融資枠が銀行との間で再確認されたと発表し、倒産の懸念が後退。Q2決算報告では、コストカットの実現が好感されたようです。


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

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