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金の安全資産需要高まる 米経済の回復遅れ懸念で

金価格は上昇 米失業保険申請増加で

金価格は金曜日、やや上昇。

NY金先物は、日本時間10時36分、前日終値より4.1ドル高い、1,950.6ドルとなっている。

米国の新規失業保険申請件数が予想に反して増加したことで、金は再び買われやすくなったようだ。

また、米ドル指数や米国債利回りがやや低下したことも、金価格の支えとなったとみられる。

金の安全資産需要高まる 米経済の回復遅れ懸念で  

新型コロナウイルスの感染は、20日時点で世界196か国以上、2,240万人以上に広がり、死者は78万人以上に上っている。

新型コロナの感染拡大が続く中、20日発表された米新規失業保険申請件数は、事前予想に反して増加。前週比13.5万件増の110.6万件となり、再び100万件を超えた。

米国では2-4月に2,200万の職が失われたが、そのうち回復したのは約930万にとどまっている。

3週間ぶりの増加ということもあり、一時的な増加との見方もあるが、米国の労働市場回復には時間がかかるとの懸念が広がったようだ。

19日に公表されたFOMC議事録でも景気回復の遅れへの懸念が繰り返されており、金の安全資産需要は高まっているとみられる。

USグローバル・インベスターズのマイケル・マトセク氏は「FRBは、経済を支えるために緩和的な政策を続けるとみられ、金保有の必要性が意識されたようだ」と指摘している。

米経済の先行き不安から、金価格と逆の動きになりやすいドル指数も、やや下げたようだ。

主要6通貨に対するドルの価値を表すドル指数は、19日には93.05まで上昇したが、20日には92.74まで低下した。

同じく金価格と逆の動きになりやすい米国10年債利回りは20日、前日から5%近く低下している。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツのエドワード・メイア氏は「経済対策が続く中、ドルや国債利回りの上昇には数か月かかるとみられ、金の強気のファンダメンタルは変わっていない」と述べている。

金にとっては強気の材料が多い環境は変わらないが、投機的な動きで押し上げられた分は、目先の材料で急落する可能性もあり、注意が必要だ。


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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