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OPEC 8月月報

注目データ:OPEC 8月月報

OPECの最新月報の概要を見てみましょう。

原油価格の推移

原油価格は7月も緩やかに上昇を続け、3か月連続での上昇となりました。

原油需給の改善とともに、堅調な経済指標が、原油価格の上昇要因となったようです。

7月末にかけて、先物市場はコンタンゴに傾き、投機筋の買いポジションも減少しました。

世界経済の見通し

2020年の世界経済成長率は、新型コロナの影響を踏まえて、前回から0.3%下方修正され、マイナス4.0%となりました。

2021年は、前回と変わらず、プラス4.7%となっています。

米国は2020年がマイナス5.3%、2021年がプラス4.1%の予測で、2020年は小幅に下方修正されました。

ユーロ圏と日本は前回と変わらず、インド・ブラジル・ロシアは前回から下方修正、中国は上方修正されました。

世界の石油需要

2020年の石油需要見通しは、前年比で日量910 万バレル減となり、7月月報時点の予測からは、約10万バレル下方修正されました。

2020年Q2は、非OECD諸国の需要が予想以上に減少する一方、欧州OECD諸国の需要が予想よりも多くなったようです。

2020年後半は、非OECDの景気回復が遅れることで、原油需要の回復も遅れ、日量9,060万バレルとなる見通しです。

2021年は、2020年比で日量700万バレル増の日量9,760万バレルと、前月とかわらず、過去最大の増加幅となる見通しが示されています。

世界の石油供給

2020年Q2、OPEC非加盟国の石油供給量は大きく減少しましたが、年後半には回復し、2020年の平均産油量は、前年比で日量303万バレル減となる見通しです。

Q2は前年比で日量約600万バレルの供給減となりましたが、Q3は供給増となりそうです。

米国の2020年の産油量見通しは、前年比で日量132万バレル減となる見通しとなっています。

また、2021年は、OPEC非加盟国全体で、日量約98万バレル増となる見通しが示されています。

一方、OPECの7月の産油量は、前月比で日量約98万バレル増加し、日量約2,317万バレルとなりました。

商業石油在庫の推移

6月のOECD商業石油在庫は、前月比2,430万バレル増の32.40億バレルと、前年同期比で3.01億バレル増、5年平均より2.91億バレル多くなっています。

そのうち原油在庫が前月比1,280万バレル増、石油製品在庫が同1,150万バレル増となっています。

カバー日数で見ますと、前月比で3.9日少ない、73.4日分となっています。

原油需給バランス

2020年のOPEC原油に対する需要は、前年比約590万バレル減の日量2,340万バレルと、前月から日量40万バレル下方修正されました。

また、Q3は日量2,674万バレルと予測されていますので、7月のOPEC産油量2,317万バレルとは、日量およそ357万バレルの差があります。

2021年は、2020年比で日量約590万バレル増の、同2,930万バレルとなる見通しが示されています。

まとめ

OPECは、長引く新型コロナの影響を受けて、2020年の石油需要を下方修正しました。

また、OPEC+は、8月から減産幅を縮小していますが、実際の供給量がどの程度増えるのかが注目されます。

OPECの見通し通りであれば、8月のOPECの産油量が、7月の産油量プラス350万バレルを超えるのか、それ以下に抑えらえるのかどうかが、今後の原油需給の注目点となりそうです。


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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