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金投資の基礎知識【2020年8月ver.】

金投資の基礎知識【2020年8月ver.】

「金(ゴールド)」プロフィール

今年話題の金(ゴールド)ですが、その価値を支えているのは、その希少性だと言えます。

有史以来、採掘・精製された金の総量 は約 19万 400 トンと推定されています。

これは、50m のオリンピックプール 4杯分に相当し、他の金属に比べて圧倒的に少ない量です。

供給が限られているため価値が下がりにくく、不変性も高く、美しく輝く金は、「世界共通の通貨」として、高い信用力を有しています。

その信用力の高さから、各国通貨への信用が低下するような時には、資産価値を保全するため、金が買われやすくなります。

また、優れた物質的特性を持つ金は、半導体・集積回路などの工業用として、あるいは医療用途などにも幅広く用いられています。

☛ 参考:意外と知らない!? 金価格の変動要因

金価格の動向

金価格は2020年、年初から30%以上値上がりしました。

今年、金価格を押し上げた主な要因は、

❶ 新型コロナ感染拡大による景気後退懸念

❷ 各国のコロナ対策による低金利

❸ 各国のコロナ対策による「カネ余り」

の3つが考えられます。以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。

❶ 新型コロナの感染拡大による社会の混乱や、ロックダウン等による経済活動の停滞が、世界的な景気後退につながるとの懸念が広がっています。

景気後退リスクに備えるため、「安全資産」として金が大量に買われたことが、金価格を押し上げる要因の一つとなったようです。

「安全資産」として買われやすい国債価格も上昇し、国債利回りが低下したことも、金利のつかない金にとってはプラス材料となりました。

☛ 参考:金利と金(ゴールド)投資

一方、同じく「安全資産」の米ドルは、金価格とは逆の値動きになりやすく、米ドルが買われる時は金が売られ、米ドルが売られる時は金が買われる傾向があります。

今年は、金価格と米ドル指数の逆相関が関係が、比較的強く出ています。

❷ 各国中銀は、新型コロナでダメージを受けた経済を支えるため、政策金利の引き下げや、低金利の維持を続けています。

金投資は基本的に金利がつく取引ではありませんので、金利が高い時には、国債など金利のつく金融商品が、投資家に選ばれやすくなります。

一方で、低金利やマイナス金利になると、金利のつかない金が選ばれやすくなるため、コロナ下の低金利環境は、金相場を強気に傾ける要因となったと考えられます。

❸ 新型コロナ対策として、中銀による金融緩和政策や、政府による大規模な経済対策が、世界各国で行われています。

市中にお金があふれ、これが金融市場に流入していることが、株価などを押し上げている要因の一つとして指摘されています。

もちろん、金市場にもこういったお金が流入し、価格を押し上げている面もありますが、もう一つ、重要な視点が「インフレ懸念」です。

お金が余ることによって通貨の価値が下がり、物価の上昇に歯止めがかからなくなるリスクが、投資家に意識されているのです。

実は、金投資には「インフレヘッジ」の意味もあります。

インフレリスクに備えるため、インフレ下でも価値が損なわれにくい金が買われていることも、金価格を押し上げる要因となったとみられます。

☛ 参考:低金利・インフレと金価格

また、米国の大規模経済政策によるカネ余りが、ドルの価値を損ない、ドル売り金買いを加速させた面もありそうです。

一方で、今年の金需要の内訳をみますと、宝飾品や工業品などのいわゆる実用品需要や、延べ棒・コイン需要に比べ、金ETFなどの投資用需要の割合が急増していることが分かります。

☛ 参考:世界の金需要

☛ 参考:WGC Q2金需要レポート

つまり、比較的短期での投資目的で買われる割合が、今年は非常に大きいのです。

このような時は、金相場は少しの材料で大きく動く可能性が高くなっているとも言えます。

秋以降も、値動きの急変には注意が必要となりそうです。


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