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原油は上値重く 需要回復の遅れ懸念

原油先物市場 概況(2020年8月3日~8月7日)

WTI原油先物は7日、前週比0.95ドル(2.36%)高い、41.22ドルで取引を終えた。

API、EIAデータとも2週連続で原油在庫の大幅減を示したことで、需給改善への期待から原油は買われやすくなったようだ。

一方、新型コロナの感染拡大や米追加経済対策を巡る混迷が続いていること、また、OPEC+の減産幅が今月から縮小されたことなどが、原油価格を下押ししたとみられる。

ただ、週末発表された雇用統計の結果や米オイルリグ稼働数の減少は、やや好感されたようだ。

今週の原油価格見通し

7日発表の米オイルリグ稼働数は前週比4基減と、過去最低水準で推移している。40ドル前後では、産油量を増やせない米シェール企業が多いということだろう。

イラクの追加減産や、リビアの原油積み出し港封鎖などもあり、原油供給が減少する可能性も指摘されてはいるものの、足元では需要減への懸念の方が強いようだ。

一方、新型コロナ感染拡大が続く中、米国の追加経済対策の行方が、原油相場にも影響を与えそうだ。

米国では失業給付金上乗せや雇用維持策が失効しており、このまま追加対策が行われなければ、米景気が失速する可能性が高い。

早期に見通しがつかなければ、原油価格の下押し圧力も強まっていくとみられる。

先週の週足チャートは、転換線を上離れて、やや上ヒゲの長い陽線で引けた。値位置はまだ強気だが、引き続き上値は重い。価格が一段高くならないままだと、8月中は弱気相場が続きそうだ。今週の目安としては、転換線の38.94ドルを下回ると、下方向への勢いが強まる可能性がある。

一方、日足チャートは、200日移動平均線・転換線・基準線が重なり、週末にはこの水準で支えられて陰線で引けた。3つの線が重なる41ドル付近は非常に強いサポートとなりそうだが、逆にここを下抜けた場合は、雲の上限およそ38.6ドルを下回る可能性もある。

注目の経済指標、イベント(8月10日~8月15日)

* 8月10日(月) 中7月CPI・PPI

* 8月11日(火) 英7月雇用統計、ユーロ圏8月ZEW景況感指数、米7月PPI

* 8月12日(水) ユーロ圏6月鉱工業生産指数、米7月CPI、EIA米原油週間在庫統計

* 8月13日(木) 独7月CPI、米新規失業保険申請件数   

* 8月14日(金) 中7月小売売上高、米7月小売売上高、米8月ミシガン大学消費者信頼感指数

* 8月15日(土) ベイカー・ヒューズ社 米オイルリグ稼働数、CFTC 原油先物 週間投機筋ポジション


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