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銀(シルバー)投資の基礎知識

「銀」プロフィール

アクセサリーや食器などの原料としておなじみの銀(シルバー)は、古くから金とともに、貴重な金属として珍重されてきました。

かつては金よりも高価だった銀ですが、精錬技術の発達や、大規模銀山の開発などによって、希少性は低下していきました。

有史以来、人類が採掘・精製した銀の総量は約100万トンに上り、金の約17万トンを大幅に上回っています。

足元では、銀の価格は金の価格のおよそ80分の1となっています。

「銀」プロフィール2

近年では、銀需要の半分以上が工業用途になっています。

電子回路やソーラーパネル、写真用フィルム、化学触媒など、幅広い用途で銀は使われています。

中でも、パソコンやスマートフォンの基盤などの製造には、銀が欠かせません。

その他、宝飾品用の需要や投資需要がそれぞれ全体の2割程度あり、最近では銀ETFの需要も増えてきています。

一方、供給面を見ますと、メキシコ、ペルー、中国の 3 か国で、世界の銀鉱山生産の 5 割以上が占められていることから、これらの国々の生産状況や政治情勢などが、銀の価格に影響することもあります。

銀価格の動向

銀は、金と同様に景気やインフレ、金利、地政学リスクなどが価格変動要因となります。

☛ 参考:意外と知らない!? 金価格の変動要因

他の貴金属と比べますと、物価やインフレ動向に敏感で、値動きが激しくなる傾向があります。

また、金の値動きの影響を受けることも多いですが、工業用需要の割合が多いため、景気動向への反応が大きくなりやすいという特徴もあります。

実際にNY金先物とNY銀先物のチャートを比較してみますと、全体的に似た値動きになっている一方で、2008年のリーマンショック時や、今年3月のいわゆる「コロナショック」時には、金価格よりも銀価格の方が大きく下げていたことが分かります。

こういった特性から、金価格を銀価格で割った「金銀レシオ」は、景気の先行指標の一つとして注目されています。

今年は、3月に一時126.6まで上昇し、足元では80前後となっています。

景気後退懸念が一気に高まって金が大きく買われた後、景気回復期待が強まって銀需要が回復しつつある、という見方もできますが、過去最高値を更新した金相場から、割安な銀相場に資金が流れたという面もあります。

今年は、新型コロナの影響を受け、かなり大きな値動きとなっている銀相場に、投資のチャンスがあるかもしれません。


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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