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原油安が原油高を招く!?

トピックス:原油安が原油高を招く!?

新型コロナの影響などを受けた原油安で、エネルギー業界の状況が変化しつつあるようです。

オイルサンド

ウッド・マッケンジーの6月のレポートによりますと、新型コロナ感染拡大の影響を最も強く受けたのは、カナダのオイルサンド業です。コロナ前の水準には、もう戻ることはないとも言われています。

カナダのオイルサンド業は、2014年から2016年にかけての原油安の影響から抜け切れていないところに、コロナショックによる打撃が加わってしまったようです。

また、今年の新規投資額は、昨年よりも約80億ドル低く、2013年からは80%の低下となる見通しです。

承認されたプロジェクトも止まり、大手の撤退が相次ぎ、新たな企業の参入も見込めない中、オイルサンド業は衰退していく可能性が高まっています。

海上油田

生産を停止した海上油田の再開には膨大なコストがかかりますが、経済活動の再開にともなって、徐々に再開されていきそうです。

☛ 参考:原油の生産を停止するとどうなる?

海上油田は、長期的には比較的低コストで生産ができ、寿命も長いため、他の産油業に比べて経済ショックへの耐性が高いと言われています。

例えば、米メキシコ湾の海上油田では、およそ80%の油井が、1バレルあたりのコスト10ドル程度で生産可能とされています。

また、各国で国による支援も行われています。

米連邦政府は、コロナショックを受け、メキシコ湾の海上油田に対し、土地使用料の支払いを一部免除しています。

ノルウェー政府は、海上油田の採算コストを下げるため、救済措置を取ることを決定しました。

ただ、海上油田に関わる業種でも、新規の掘削事業については、苦戦を強いられているようです。

メキシコ湾では、大規模な掘削企業7社のうち6社が、すでに破産申請を行っており、200以上のオイルリグが廃棄される見通しとなっています。

新規開発の遅れは、将来の産油量の減少につながる可能性もありそうです。

シェールオイル

米シェールオイルについては、多くの見通しが発表されていますが、産油量の回復は、大方の予想よりも遅れることになりそうです。

また、コロナ前よりも産油量が減少する可能性も指摘されています。

原油安が原油高を招く!?

コロナ禍を生き残れる産油業者は、予想よりも少なくなるのかもしれません。

また、生き残った産油業者も、原油の生産量を思うように回復させられない可能性もあります。

北海やカスピ海、南米、中東などの多くの産油企業が、原油安を受けて新規開発を控えたり、既存のプロジェクトを停止したりしています。

ウッド・マッケンジーによりますと、新規開発先として注目されていたアフリカでは、コロナ前に22件あった事業計画が、3件まで減少しています。

JPモルガンのクリスチャン・マレク氏は、新規投資の減少と既存事業の遅れによって、原油市場は一転して供給不足に陥り、原油価格は100ドルを超える可能性もあると指摘しています。

新型コロナの感染拡大が続き、需要面に注目が集まりがちですが、この先、需要の回復に供給の回復が追いつかず、原油価格が急騰する可能性にも留意する必要がありそうです。


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