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店頭商品デリバティブ取引(店頭CFD取引)とは?

話題のCFD取引について知ろう!

CFD(contract for difference)取引とは、差金決済取引と呼ばれる運用方法です。

ヨーロッパでは、株式取引の30%はCFDによる取引であるとされるほどメジャーな取引となり、小口から始められる資金効率の高い取引として、日本でも注目されつつあります。

ここでは主に、CFD取引の一種である「店頭商品デリバティブ取引」についてご紹介します。

店頭CFD取引の特徴① 相対取引です

店頭CFD取引は、市場での取引ではなく、取扱会社との間で売買する相対取引になります。

そのため、売買価格は市場価格とは異なる場合があります。具体的には、取扱会社が参照価格をもとに値決めをしています。

また、売りからも買いからも取引を始めることができますが、売値(BID)と買値(ASK)に差(スプレッド)が別々に設定される、ツーウェイプライスとなっています。

例えば、原油の参照価格が40ドルの時、買値は40.2ドル、売値は39.8ドル、というように、買い建てと売り建てでは、価格に差があるのです。

店頭CFD取引の特徴② レバレッジ最大20倍

店頭CFD取引は、レバレッジがかけられる証拠金取引です。

実際に投資している資金より大きな金額の取引を行うため、ハイリターンが狙える反面、ハイリスクな取引でもあります。

貴金属や穀物、原油などコモディティのCFD取引(店頭商品デリバティブ取引)の場合、最大で20倍のレバレッジをかけることができます。

例えば、1トロイオンス1,800ドルの金を100トロイオンス買おうとすると、1,800ドル×100トロイオンス=総額180,000ドルかかりますが、取引単位が1枚=100トロイオンスの金のCFD取引を始めるための必要証拠金は、1枚あたり、総額180,000ドル×5%=9,000ドルとなります。

つまり、総額の20分の1の資金で取引を始めることができるのです。

必要証拠金は、取引を始めるための最低金額になりますので、一般的にはこれ以上の証拠金を差し入れてスタートすることが多いです。

☛ 参考:証拠金取引の仕組み

計算上の含み損が出ている場合、預託証拠金から含み損を引いた有効証拠金額が必要証拠金額を下回ると「マージンコール」がかかります。

「マージンコール」がかかってしまうと、追加の証拠金を預け入れたり、ポジションを一部決済するなどして、有効証拠金額を必要証拠金額以上に回復させないと、その後、強制決済となります。

また、価格が急変した場合などには、損失が拡大することを防ぐため、含み損が一定基準に達すると自動的に「ロスカット」がかかり、こちらも強制決済となります。

相場の状況によっては、預け入れた証拠金額以上の損失が発生する可能性もあり、注意が必要です。

店頭CFD取引の特徴③ 海外市場のドル建て商品を取引できる

コモディティの店頭CFD取引では、金や原油など海外市場に上場されている商品を、円ベースではなくドルベースで取引できます。

ドルベースの取引ですが、証拠金の差し入れは円でできます。

先程の例でいいますと、必要証拠金額9,000ドルにその日の為替レートをかけた金額が、円での必要証拠金額となります。1ドル=107円でしたら、9,000ドル×107円=963,000円ということですね。

商品の価格も為替レートも日々変わるものですので、CFD取引の必要証拠金額も、日々変動します。

店頭CFD取引の特徴④ 期限を気にせず取引できる

また、通常の商品先物取引と異なり、期限を気にせず取引があるのも店頭CFD取引の特徴です。

商品先物取引には「限月」があり、取引期限のあるものが多いのですが、店頭CFD取引では、期限が来たら強制決済、ということがないものもあります。

☛ 参考:限月(げんげつ)って何?

厳密に言いますと、先物価格が参照価格となっている場合、取扱会社が参照市場の最終営業日の前に「ロールオーバー」を行います。

「ロールオーバー」とは、参照価格を翌限月に切り替え、転売又は買い戻しによる決済を行わないでポジションを乗り換えることを言います。

これにより、ポジションを維持することができますが、限月の交代にともなって価格差が生じるため、有利な価格差については調整額として日本円で差し引かれ、不利な価格差については調整額として日本円で付与されます。

店頭CFD取引の具体例(当社の場合)

仮に、NY原油が1バレル40ドルの時に、買いから取引を始めようと考えたとします。

前日終値が40ドルだった場合、総額は40ドル×1,000バレル=40,000ドル、必要証拠金額は、総額40,000ドル×5%=2,000ドル、当日の為替レートが1ドル=107円だった場合、1枚当たり2,000ドル×107円=214,000円ですので、この214,000円以上の証拠金を差し入れると、取引をスタートできます。

もし10枚買おうとしたら、214,000円×10枚で、2,140,000円以上の証拠金を差し入れる必要があります。ここでは、余裕をもたせて、1,000万円の証拠金を預け入れて取引をスタートしたとしましょう。

買いから入った場合は、原油価格が上がれば利益、下がれば損失となります。

①原油価格が45ドルに上がった時に売り決済をすると、ビッド価格44.8ドルと、買った時のアスク価格40.2ドルの差=4.6ドルが、1バレルあたりの利益になります。

1枚当たりの利益は、4.6ドル×1,000バレル=4,600ドルですので、10枚だと4,600ドル×10枚=46,000ドルです。

為替レートが1ドル=107円とすると、利益はドル→円レート106円での計算となりますので、46,000ドル×106円=4,876,000円が、円での利益となります。

②逆に、原油価格が35ドルに下がった時に売り決済をすると、ビッド価格34.8ドルと、買った時のアスク価格40.2ドルの差=5.4ドルが、1バレルあたりの損失になります。

1枚当たりの損失は、5.4ドル×1,000バレル=5,400ドルですので、10枚だと5,400ドル×10枚=54,000ドルです。

為替レートが1ドル=107円とすると、損失は円→ドルレート108円での計算となりますので、54,000ドル×108円=5,832,000円が、円での損失となります。

③原油価格が終値で33.2ドルを下回ると、維持率(有効証拠金額÷必要証拠金額×100)が100%を下回り、マージンコールが発生します。

④また、原油価格が31.7ドルを下回ると、維持率(有効証拠金額÷必要証拠金額×100)が25%以下になり、ロスカットがかかります。

※実際には、必要証拠金額や為替レートは日々変動しており、取引スタート時と決済時では、必要証拠金額や為替レートは異なります。また、取扱会社によって計算方法などが異なりますので、注意が必要です。

店頭CFD取引のイメージをつかむための一助となれば幸いです。


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NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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商品先物取引は委託に際して証拠金等の預託が必要になります。最初に預託する当社必要証拠金額は商品により異なりますが、2020年10月5日現在最高額は取引単位(1枚)当り1,300,000円、最低額は取引単位(1枚)当り4,760円です。国内商品市場取引の必要証拠金額は、毎週日本証券クリアリング機構にて発表されるプライス・スキャンレンジと同額です(損失限定取引を除く)。ただし、実際の取引金額は当社必要証拠金の額の約7倍という著しく大きな額になります。また証拠金等は、その後の相場の変動によって追加の預託が必要になることがあり、注意が必要です。ただし、その額は商品や相場変動により異なります。
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