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在庫増で原油価格下押し 需要回復期待は継続

原油価格横ばい 強弱材料が均衡

原油価格は木曜日、ほぼ横ばい。

WTI原油先物は、日本時間11時20分、前日終値より0.01ドル高い、41.91ドルとなっている。

EIA発表の先週の米原油在庫が予想に反して増加したことで、原油価格は上値を抑えられたようだ。

一方で、新型コロナワクチン開発や景気刺激策への期待が、原油価格を支えているとみられる。

在庫増で原油価格下押し 需要回復期待は継続

EIAが22日発表した米原油在庫量は、前週比約490万バレル増と、市場予想に反して増加。ガソリン在庫は約180万バレル減となったものの、中間留分在庫は約110万バレル増となった。

在庫増により、原油需要の減少懸念が強まり、原油価格は下押しされたとみられる。

米産油量が5週間ぶりに約10万バレル増加したことも、原油価格の重石となったようだ。

プライス・フューチャーズ・グループのフィル・フリン氏は「EIAのデータは、全体として需要回復の勢いが弱まっていることを示している」と指摘している。

また、新型コロナの感染拡大や、米中対立激化への懸念も、原油価格の上値を抑えているとみられる。

米政権は21日、テキサス州ヒューストンの中国総領事館の、3日以内の閉鎖を求めた。中国は報復措置として、武漢の米国総領事館の閉鎖を検討していると伝えられている。

一方、新型コロナワクチンの開発期待や、追加の経済対策への期待が、原油価格を支えているようだ。

22日、トランプ米大統領は新型コロナの感染拡大について、「良くなる前に悪くなる」と発言し、これまでの経済活動再開を優先する姿勢を転換した。

ライスタッド・エナジーのビョルナー・トンハウゲン氏は「米政権が、これまで野放しだった感染拡大のコントロールに取り組むことへの期待が高まり、原油相場にはプラスに働きそうだ」と述べている。

同日には、米製薬のファイザーが、臨床試験に成功すれば、米政府から新型コロナワクチンを大量受注すると発表し、ワクチン実用化への期待が高まった。

足元は、需要面の材料に注目が集まっているようだ。供給面などに大きな動きがなければ、原油価格は上値が重い展開が続きそうだ。


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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