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OPEC 7月月報

注目データ:OPEC 7月月報

2021年の見通しも初めて示された、OPEC7月月報の概要を見てみましょう。

原油価格の推移

原油価格は6月、緩やかに上昇を続けました。

ブレント原油先物、WTI原油先物ともに、大幅なコンタンゴ(順鞘)が解消されつつあり、年後半は需給が引き締まる見通しとなっています。

世界経済の見通し

2020年の世界経済成長率は、マイナス3.7%予測となり、前月から下方修正されました。新型コロナの影響がより深刻だと判断されたようです。

2021年はプラス4.7%の成長予測となっています。

米国は2020年がマイナス5.2%、2021年がプラス4.1%の予測。

ユーロ圏はマイナス8.0%→プラス4.3%、日本はマイナス5.1%→プラス3.2%、中国はプラス1.3%→プラス6.9%、インドはマイナス2.5%→プラス6.8%の予測となっています。

あくまでも、新型コロナの深刻な第2波や、米中対立の激化の可能性などは考慮しない予測値となっているようです。

世界の石油需要

2020年の石油需要見通しは、前年比で日量890万バレル減となり、6月月報時点の予測からは、約10万バレル上方修正されました。

2021年は、2020年比で日量700万バレル増と、過去最大の増加幅となる見通しが示されています。

2020年は、アジアでの需要回復が先行し、2021年には、OECD諸国とそれ以外の国々でそれぞれ日量350万バレルの需要回復が見込まれています。

ただ、テレワークの普及などにより、2019年の水準までは回復しないとみているようです。

世界の石油供給

2020年のOPEC非加盟国の産油量は、日量326万バレル減となる見通しです。

4-6月期は、協調減産に参加している国による日量189万バレルの減産に加え、それ以外の国でも原油安やロックダウンにより、日量約355万バレルの供給減となりました。

米国の2020年の産油量見通しは、前年比で日量137万バレル減となる見通し。2021年は、OPEC非加盟国全体で、日量約92万バレル増となる見通しが示されています。

一方、OPECの6月の産油量は、前月比で日量189万バレル以上減少し、日量約2,227万バレルとなりました。

商業石油在庫の推移

5月のOECD商業石油在庫は、前月比2,990万バレル増の31.67億バレルと、前年同期比で2.32億バレル増、5年平均より2.1億バレル多くなっています。

そのうち原油在庫が前月比970万バレル増、石油製品在庫が同2,020万バレル増となっています。

カバー日数で見ますと、前月比で5.2日少ない、75.8日分となっています。

原油需給バランス

2020年のOPEC原油に対する需要は、前年比560万バレル減の日量2,380万バレルと、前月から日量20万バレル上方修正されました。

また、7-9月期は日量2,767万バレルと予測されていますので、4-6月期のOPEC産油量2,563万バレルを維持した場合、約204万バレルの供給不足となる計算になります。

2021年は、2020年比で日量600万バレル増の、同2,980万バレルとなる見通しが示されています。

2019年のOPEC産油量が平均で日量2,934万バレルでしたので、この水準まで供給量を戻しても、需給バランスは供給不足に傾く予測となっています。

まとめ

OPECは、2020年後半から2021年にかけて、原油需要が堅調に回復していくと見ているようです。

OPEC+は2020年5-7月、日量970万バレルの大規模な減産に取り組んでいます。

今後は、予定通りであれば、2020年8-12月は同770万バレル、2021年1月-2022年4月は同580万バレルに減産幅を縮小しながら、減産を続けることになっています。

新型コロナの影響などを見ながら調整はされていくと思われますが、基本的には、予定通りに減産幅を縮小していく方針となりそうです。


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