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IEA 7月石油市場レポート

注目データ:IEA 7月石油市場レポート

世界の石油需要見通し

世界の石油需要は、新型コロナ感染拡大にともなうロックダウンなどの影響で、4‐6月期には前年同期比で日量1,640万バレル減となりました。

2020年前半の石油需要は、前年同期比で1,075万バレル減となり、後半は同510万バレル減となる見通しです。

2020年平均では、世界の原油需要は日量9,210万バレルとなり、前年比で日量790万バレル減と、前回レポートからは約40万バレル上方修正されています。

また、2021年には2020年比で同530万バレル増、2019年比では同260万バレル減となる見通しが示されました。

世界の石油供給見通し

世界の石油供給は6月、日量8,690万バレルまで減少し、およそ9年ぶりの低水準となりました。

OPEC+による大規模な協調減産に加え、米国やカナダで産油量が急減したことで、4月の水準からは1,370万バレルの供給減となっています。

6月のOPEC+の減産順守率は、108%、米国の6月の産油量は、3月の水準から日量およそ280万バレル減となりました。

OPEC+の減産が予定通り行われた場合、2020年の石油供給量は前年比710万バレル減、2021年は2020年比で170万バレル増となる見通しが示されています。

世界の原油在庫

5月のOECD商業原油在庫は、前月比8,170万バレル増加し、3.216億バレルとなりました。2019年平均からは、日量で約200万バレル増となっています。

米国の6月の原油商業在庫は、前月比2,470万バレルの増加となりましたが、海上保管分は3,490万バレル減となりました。

需給の改善とコンタンゴの解消によって、原油在庫が積みあがりにくくなったとみられています。

原油価格

原油価格は6月、2か月連続での上昇となりました。

ブレント原油価格は、需給の改善により支えられる一方、新型コロナの感染拡大により上値を抑えられ、38‐43ドルで推移しました。

大幅なコンタンゴが解消されつつあり、原油在庫が減少しやすくなってきたことも、原油価格の支えとなったとみられています。

まとめ

IEAは、原油市場は「ブラック・エイプリル」から回復しつつあるとの見方を示しています。

ただ、新型コロナの感染拡大により、原油価格は下押しされるリスクをはらんでいる、とも指摘しています。

先行きの不確実性が高い中、今後も需給の状況を注意深く見ていく必要がありそうです。


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遠藤 結香

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA®)資格を持つ、さくらインベストのチーフアナリスト。堪能な英語力で、国内外の最新情報をカバー。

 

 

 

 

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